ヒューストン・ロケッツがラプターズに圧勝、連敗を20で脱出
ヒューストン・ロケッツが現地22日、本拠地トヨタセンターで行われたトロント・ラプターズとの試合に117-99で圧勝。球団史上最長となっていた連敗記録の悪夢をついに終わらせた。
昨日までのロケッツは、2月6日のスパーズ戦から6週間以上にわたり1度も白星がなく、3月21日のサンダー戦でNBA史上ワースト6位タイとなる20連敗に到達。試合後には、出口の見えない絶望感に頭を抱えながらリモート記者会見に臨むスティーブン・サイラスHC(ロケッツ)の姿が話題となった。
サイラスHCは、アシスタントコーチとして20年にわたる下積み時代を経て、今季からロケッツの指揮官に就任した40代の若手コーチ。就任1年目からジェイムス・ハーデンの移籍騒動や今回の20連敗など、超ハードモードでのヘッドコーチデビューとなっている。
21日の試合後には、スティーブ・カーやドック・リバース、ルーク・ウォルトンら先輩HCたちから、サイラスHCのもとに応援の電話が届いたとのこと。リバースHCは、セルティックスでの初優勝の前に17連敗を経験したことなどを語り、サイラスHCを励ましたそうだ。
そんな中で迎えた22日のラプターズ戦。第3Q終了時で88-86と均衡していたが、ロケッツは最終ピリオドを29-13で上回る執念のランを展開し、久々の勝利を手にした。
▼試合後に喜びを分かち合うウォールとサイラスHC
この日のロケッツは、ジョン・ウォールが19得点、11リバウンド、10アシストをマーク。ウォールはFG成功30本中8本と決して好調とは言えなかったが、5年ぶりのトリプルダブルを記録し、前半終了間際にはスプリットドリブルから360レイアップをねじ込むスーパープレイを決めている。
一方で敗れたラプターズはこれで9連敗。フレッド・バンブリートが27得点、パスカル・シアカムが21得点、10リバウンドのダブルダブルをマークした。
ボックススコア:「NBA」