ロッドマンのビッグ・マウス健在、「90年代ならレブロンは“並”のプレイヤー」
年齢や育ち、人種に関係なく、いつの時代も人間というのは「自分の世代」を高く評価したがるものだ。「近頃の若者はうんぬん」にはじまり、音楽や映画、教育など、あらゆるカルチャー面で今の世代と自分の世代を比較して、「あの頃はよかった…」なんてつぶやく。それは元NBAスター選手であってもかわらない。
歴代屈指のリバウンダーとして知られるデニス・ロッドマンが7日、米ラジオ番組『ザ・ダン・パトリック・ショー』に出演した際、レブロン・ジェームズについて「一昔前のリーグなら“並”の選手でしかない」という酷評を下した。
・ロッドマンいわく:
「レブロンが80,90年代にプレーしていたなら、ただのアベレージ選手だっただろう」
レブロンを「相当なプレーヤー」だと認める一方で、「ジョーダンは今よりもずっとタフな当時のリーグを支配していた」と語った。
・ロッドマン、さらに続く:
「28歳のジョーダンが今のリーグでプレーすれば、40得点以上を平均するはず…〔中略〕ジョーダンとレブロンがいつも比較されるのには本当にうんざりしている。当時と今とでは全く時代が違うんだ」
また、レブロンを“並”と評したことを追求されると、ロッドマンは「当時のキャブスをみてみろ。クリス・ウェバーやその他の選手がいたころのウォリアーズをみてみろ。この2チームが今のリーグでプレーすれば、どのチームにも勝つだろう」とコメント。自分が現役だったころのNBAは、今よりも遥かにフィジカルでタフだったということを繰り返し主張した。
さらに、「ジョーダン、ピッペン、ロッドマン」のブルズと、「レブロン、ウェイド、ボッシュ」のヒートが対戦した場合、“勝負にならないだろう”と付け加えた。
「簡単にヒートとマッチアップできるだろう。俺は簡単にボッシュを無力化できる。そこは問題ですらない。ウェイドがどうやってピッペンとマッチアップするっていうんだ?ピッペンは簡単にレブロンをガードするだろうよ。ジョーダンとピッペンの2人をどうやってカバーするつもりなんだ?」
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確かに80年代後半のピストンズはフィジカルでタフなチームだった。今のヒートでは、90年代黄金期のシカゴ・ブルズには勝てないかもしれない。とはいえ、現NBAのベスト・プレーヤーであるレブロンを「当時だったら並の選手」とするのはさすがに無理があるように思う。
- ソース:「nba.si.com」
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