ステファン・カリー、ファイナル敗北を振り返って「モチベーションになった」
昨季は万票MVP受賞をはじめ、数々の新記録を生み出す歴史的なレギュラーシーズンを送るも、2016ファイナルでシリーズ大逆転負けを喫し、惜しくもリーグ2連覇を逃したゴールデンステイト・ウォリアーズのステファン・カリー。最近になってようやくファイナル第7戦の映像を初めて見たらしく、その時に得た気持ちをESPNの取材で語った。
「自分自身に少し腹が立った。そして、来季に向けてワークアウトに励もうという気持ちにさせられたよ。ジムに戻って、トレーニングを続けるための良いモチベーションになったと思う」
カリーは、昨季プレーオフの第1ラウンド第4戦で、右ひざの靱帯を負傷。復帰戦となった約2週間後のカンファレンス・セミファイナル第4戦で、オーバータイム5分間に17得点を記録するという凄まじいパフォーマンスを披露したが、その後のウェスト決勝とファイナルでは、ピック&ロールからスイッチしたビッグマンをレギュラーシーズンのように上手くドリブルで振り切れないなど、本調子ではなさそうな場面が度々みられた。
ただシーズン大詰めでは、どの選手も程度の差こそあれ消耗しているのが普通で、カリー本人も怪我を敗退の言い訳にはしていない。
「(ファイナルでは)100%の状態じゃなかった。だが、そんなことはどうでもいい。僕はプレーしたんだからね。チームの勝利に貢献しようと頑張った。重要なのはそれだけさ。今夏を使って体調を整えてきた。そしてまだやらなければならないことは残っている」
▼カリー、2016ファイナルハイライト
またカリーは、ファイナルでのドラマとFAでのケビン・デュラント獲得により、キャブスがヒーローとして、さらにウォリアーズが「NBAの悪役」として見られるようになったことについても言及。
「どこか笑えるよ。ファイナルがあんな風に決着したのは、まさにスポーツだ。そこがスポーツの面白いところさ。何よりも大切な経験だ。勝利できなかったのは喜ばしくないが、2年連続でチャンピオンシップをかけてプレーできたというのは素晴らしいこと。そしてこの素晴らしい旅路は、まだ終わりじゃない」
「チームを取り巻く様々なナラティブや、みんなにどう見られているかなど、僕たちにとっては大した問題じゃない。僕たちは僕たちであり、これから先もチャンピオンシップの有力候補だ」
参考記事:「ESPN」