サンダーの若きタフガイ スティーブン・アダムスがアツい
オクラホマシティ・サンダーの2年目センター、スティーブン・アダムスは、現地14日のメンフィス・グリズリーズ戦でゲームハイの22得点、6リバウンドを記録した。
今はまだ各チームともトライアル期間のプレシーズン。試合の勝敗やスタッツはそれほど重要視されないし、プレシーズンの成績がそのままレギュラーシーズンに反映されるものでもない。それはわかっているが、最近のアダムスの活躍はあまりにも目覚しいものがある。
アダムスは今季プレシーズン3試合で合計71分間フロアに立ち、56得点、18リバウンド、6ブロック、6スティールをマーク。フィールドゴール成功率は、何と28本中24本の85.7%だ!しかも1クォーターだけで14得点を獲得した試合が2度もある。
▼アダムス、10日マブス戦ハイライト
昨季のアダムスは、ケンドリック・パーキンスの控えセンターとして1試合平均で14.8分出場し、3.3得点、4.1リバウンドを記録。プレーオフでは出場時間が増え、ベンチローテーションのキープレーヤーの一人となった。恐らく今季はさらにプレータイムが増えるだろう。
▼まさに鉄壁のスクリーン
オールドスクールなフィジカルプレーヤー
アダムスの最大の魅力は、何といってもそのアグレッシブさとタフネスだ。ビンス・カーターから顔面に肘鉄を食らった時も、何事もなかったかのようにケロリとしたままプレーを続行した。
彼のフィジカルなプレースタイルが対戦相手の冷静さを奪うことも多々あり、昨シーズンだけで5人の選手が退場、罰金処分、もしくは出場停止処分を受ける直接の原因となっている。プレイオフ第1ラウンドでは、アダムスとマッチアップしたザック・ランドルフが我を忘れてしまい、痛恨のミスを犯した。
これによりランドルフは第7戦出場停止となり、グリズリーズはプレーオフから敗退した。
ランドルフは14日の試合前のインタビューで、アダムスがわざと相手を怒らせるようなプレーをしているのではないかとほのめかした。
「だって7人の選手が奴のせいで処分を食らっているんだ。調べた方がいいよ。なぜプレーヤーたちはこの特定の男と事を起こすんだ?」
「正直なところ、あれが奴の計画だったんじゃないかと思うよ。俺はそれに引っかかったんだ。もちろん俺の責任だよ。もうそんな年じゃないんだけどな…。集中力を乱されて、乗っちまったんだ。夏の間ずっとそのことに悩まされたよ」
– ザック・ランドルフ
だが当のアダムスは、まったくそんなつもりはなく、ただ自分に与えられた仕事をこなしているだけだと語る。
「俺はただハードにプレーしていただけ。(ランドルフが)出場停止処分になったのは残念だと思う。でも本当に、俺は試合に集中していただけなんだ」
– スティーブン・アダムス
ランドルフは、アダムスに対して遺恨は残っていないとしている。
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デュラントの離脱により、不安を抱えながらシーズンをスタートすることとなったサンダーだが、アダムスの成長は非常に大きな好材料になるはず。今後の活躍に注目していきたい。
Thumbnail by Keith Allison/Flickr
参考記事:「The Oklahoman」