2016NBAオールスターゲーム: ウェストが過去最高の196点でイーストに勝利
現地14日にトロントのエア・カナダ・センターで行なわれた2016年NBAオールスターゲームは、両チームの合計得点が369点という歴史的なハイスコアリングゲームの末、ウェストが196-173でイーストに圧勝。ウェストの最多得点を挙げたサンダーのラッセル・ウェストブルックが、昨年に続いて再びMVPに輝いた。
スタメンで22分出場したウェストブルックは、ダンクとスリーの連発で12本のFG成功(スリー7本)から31得点を獲得した他、8リバウンド、5アシスト、5スティールをマーク。2年連続でのオールスターMVPは、1958~1959年のボブ・ペティット以来初となる。
新記録に次ぐ新記録
今年のオールスターゲームでは、様々な新記録が誕生した。
- ハーフタイム時と試合終了時の両チーム合計得点: ハーフ182点、フル369点
- ハーフタイム時と試合終了時の得点: ウェスト- ハーフ92点、フル196点
- 3Pアテンプト数と成功数: ウェスト- 80本中31本
- FGアテンプト数と成功数: ウェスト- 149本中82本
- スリー成功数(個人): ポール・ジョージ- 9本
▼オールスターゲームの得点推移
両チームとも序盤からスリーポイントを連発し、合計で139本の試投数を記録(51本成功)。特にウェストは3Pアテンプト80本とシュートの半分以上がロングレンジとなった。ウェストブルック、ステファン・カリー、クレイ・トンプソン、ジェイムス・ハーデンの4選手だけで52本のスリーを放っている。
▼試合終了直前にはカリーがハーフコートショットに成功
ウェストはウェストブルックの31得点に加えて、カリーが26得点/6アシスト、クリス・ポールが14得点/16アシストと、ポイントガード陣が大活躍。他には、アンソニー・デイビスがFG13本中12本成功で24得点、カワイ・レナードが17得点を記録している。
今年で最後のオールスターゲームとなるコービー・ブライアントは、26分の出場で10得点、7アシスト、6リバウンドを獲得。FG成功率は36%で絶好調とは言えなかったものの、終始笑顔で試合を楽しんでいた様子だった。
▼コービーのチェックアウト時にはスタンディングオベーション
▼コービー&パウ
一方のイーストは、ポール・ジョージが26分の出場で9本のスリーに成功。第4Q残り1分34秒の時点で41得点を挙げ、1965年にウィルト・チェンバレンが達成したオールスター歴代最多記録(42得点)の更新まであとFG1本に迫っていたが、ウェストのグレッグ・ポポビッチHCはラスト1分でドレイモンド・グリーンにPG13をマークさせ、いきなりディフェンスを強化。さらに最後の2ポゼッションでは、オフボールでダブルチームを仕掛けてポール・ジョージへのパスをディナイし、新記録の樹立を阻止した。
▼さすがにこれは笑ってしまった…
▼残り2.6秒でもしっかりダブル(右上)
▼ポール・ジョージ、41得点
イーストはポール・ジョージの他に、ジョン・ウォールが22得点、アンドレ・ドラモンドが16得点/13リバウンドのダブルダブルをマーク。13得点を挙げたレブロン・ジェイムスは、オールスター通算得点が291点となり、コービーを追い抜いて歴代1位に浮上した。
2016年オールスターハイライト
▼トップ10プレー
▼オールスターもビックリのカナダ人プロダンカーによるダンク
▼カワイ・レナードも満面の笑みでダンク
▼ポポビッチHCも笑顔
「とても楽しかった。これまでのオールスターゲームで最も楽しめたよ」
– グレッグ・ポポビッチ
▼コービvs. Dウェイド&CP3ジュニア
ボックススコア:「NBA」