ザイオン・ウィリアムソンの新契約、134kgを超えると減額の体重制限条項付きか
デビュー当初から怪我に悩まされ続けながらも、そのポテンシャルの高さから今夏にニューオリンズ・ペリカンズと大型のルーキー延長契約を締結した2019年ドラフト1位指名のザイオン・ウィリアムソン。
延長契約の内容は5年/1億9300万ドルの25%マックスで、新契約が施行されるのは2023-24シーズンから。もしウィリアムソンが来季2022-23シーズンにオールNBAチームもしくはDPOYに選出されれば、ルーキースケールのスーパーマックス対象選手の条件をクリアできるので、契約金が1億9300万ドル(25%マックス)から2億3100万ドル(30%マックス)へと跳ね上がる。
来季の活躍次第で契約金総額が5%アップするわけだが、その一方でコンディション調整に失敗した場合に減額となる特別条項も盛り込まれている模様。ニューオリンズの日刊紙『ザ・タイムズ-ピカユーン』の記事によると、もしウィリアムソンが2023年から始まる4年間の延長契約期間中に体重295ポンド(134kg)を上回ると、保証サラリーの1億9300万ドルから減額になるそうだ。
公式NBAウェブサイトによると、ウィリアムソンの登録体重は284ポンド(129kg)。昨季までの現役選手の中で、5番目に体重の重い選手となる。
▼NBA体重トップ5
- タコ・フォール:311ポンド(141kg)、身長229cm
- ボバン・マリヤノヴィッチ:290ポンド(134kg)、身長221cm
- ユスフ・ヌルキッチ:290ポンド(134kg)、身長211cm
- ニコラ・ヨキッチ:284ポンド(129kg)、身長211cm
- ザイオン・ウィリアムソン:284ポンド(129kg)、身長198cm
現リーグ体重トップ5を見ると、ウィリアムソンの他はいずれも身長210cm超えのセンターたち。ウィリアムソンの延長契約に盛り込まれた体重制限(295ポンド)を上回っているのは、NBA一背の高いタコ・フォールしかいない。
そもそも身長2メートル未満で体重120kgを超えているのは、今のNBAでザイオン・ウィリアムソンただ1人のみだ。
約130kgの巨体が、これだけ縦横無尽に飛び跳ねられるのは奇跡に近い。膝や足首といった間接への負担が尋常ではないはずだ。
10年に1人レベルの逸材という大きな期待を背負いながらNBA入りしたウィリアムソンだが、ルーキーだった2019-20シーズンは膝の怪我で前半を欠場。2年目の2020-21シーズンには27.0得点/FG成功率61.1%の驚異的なスタッツを記録して大ブレイクするも、2021年のオフに第5中足骨基部骨折の手術を受け、そのまま昨季を全休することとなった。
ウィリアムソンがデビュー3年間で公式戦に出場したのは、246試合中わずか85試合のみ。絶対に当たり負けしないフィジカルこそが最大の強みだったが、ペリカンズはウィリアムソンのウェイトが怪我の原因の一つであると判断し、今回のマックス延長契約に体重制限の条項を盛り込んだのだろう。
なお現地メディアによれば、ウィリアムソンの体重は昨季9月のトレーニングキャンプ開幕時で300ポンド(136kg)を大幅に超えていたとのこと。来季のキャンプやプレシーズンまでにどこまでコンディションを調整できるのか注目したい。
参考記事:「Yahoo Sports」