サンダーがイバカ放出でマジックからオラディポを獲得
2016年NBAドラフトが開催された現地23日、オクラホマシティ・サンダーがオーランド・マジックとのトレードに合意した。
今回のトレードでサンダーは、ベテランフォワードのサージ・イバカを放出。代わりにマジックから、ガードのビクター・オラディポとフォワードのアーサン・イリヤソバ、さらにドラフト1巡目11位指名のドマンタス・サボニスの交渉権を獲得する。ケビン・デュラントのFAを1週間後に控え、サンダーはなかなか大胆な動きに出た。
2009年からサンダーに7シーズン在籍したイバカは、2010-11から2013-14の4シーズン連続でリーグ最多のブロック数を記録するなど、チームのディフェンスアンカーとして活躍。2012年~2014年には、3季連続でNBAオールディフェンシブ1stチームに選出されている。ここ数年でアウトサイドショットも上達させているが、今季はやや生産力が落ち、得点(12.6)、リバウンド(6.8)、ブロック(1.9)で過去4シーズン中最も低い数字を平均した。
▼2015-16ハイライト
長年にわたりチームの主力の1人だったイバカを失うのは大きいが、サンダーはオラディポの獲得で、課題だったウィングの強化に成功。スタメンとして2番に入るのか、それともディオン・ウェイターズの代わりにシックスマンの役割を務めることになるのか。ウェイターズは今夏に制限付きFAとなるが、他のチームからそれなりのオファーが提示されると予想されており、サンダーはそのオファーシートにマッチしないこともふまえて、今回のトレードに踏み切ったのかもしれない。
昨季のオラディポは72試合の出場で(スタメン52試合)、平均16.0得点、4.8リバウンド、3.9アシスト、1.61スティールを記録。まだ24歳と若く、スリーの成功率はそれほど高くないが、ピック&ロールの守備には定評がある。
▼キャリアハイ45得点(3月18日キャブス戦)
昨季にピストンズとマジックで74試合プレーし、10.4得点、5.4リバウンドを平均したイリヤソバは、アウトサイドショットが得意なパワーフォワード。ディフェンスではイバカに遠く及ばないが、リバウンドも取れる選手なので、ストレッチフォーとしてローテーションに入るかもしれない。
Image by Keith Allison/Flickr
参考記事:「ESPN」