【CLE vs CHI第4戦】レブロンのブザービーターでキャブスがシリーズをタイに
2試合連続でのブザービーターによる決着…。両チームとも主力の怪我に苦しむクリーブランド・キャバリアーズ対シカゴ・ブルズのECセミファイナルだが、最高にエキサイティングな試合が続いている。
現地10日にユナイテッド・センターで行われた第4戦は、レブロン・ジェイムスが残り1.5秒のインバウンズプレーから終了ブザーと同時に決勝ゴールを沈め、キャブスが86対84で勝利。第3Q終盤の11点ビハインドからカムバックし、シリーズを2-2のタイに戻した。
試合は、ブルズが55-55の同点で迎えた第3Q残り8:00から0:40にかけて13-2のランを展開し、この日最初の二桁得点差をつける。この7分間をフィールドゴール成功0本に抑えられ、オフェンスのリズムを完全に失っていたキャブスだが、ハイ・ピック&ロールを起点としたレブロンのドライブやJ.R.スミスのスリーで息を吹き返し、23-5のランで猛反撃。第4Q残り4:00で反対に7点のリードを奪った。
そこからブルズはじわじわと点差を詰め、残り27秒にジミー・バトラーのスリーで2点差。さらにダブルチームでレブロンにトラップを仕掛け、ファウルすることなくボールを奪い返すと、デリック・ローズが残り9秒で同点のレイアップに成功する。
▼レブロンのオフェンシブファウル
▼ローズの同点レイアップ
続くキャブスのラストポゼッションでは、二コラ・ミロティッチがレブロンのレイアップアテンプトをブロック。このままオーバータイムに突入するかと思われたが、レビュータイムアウトの後、レブロンがコーナーからのブザービータージャンプショットを成功させ、試合を終わらせた。
タイムアウトが残されていなかった状況で、ゲームディレイによりハドルの時間を得られたキャブスは運がいい。また、ローズが同点シュートを決めた後にタイムアウトをコールしようとしたデイビッド・ブラットHCがテクニカルファウルを取られなかったのもラッキーだった。
▼危ないところ…
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
CLE | 26 | 23 | 12 | 25 | 86 |
CHI | 28 | 17 | 23 | 16 | 84 |
キャブスは、レブロンが25得点、14リバウンド、8アシストを記録。FG成功率33.3%(30本中10本)、スリーポイント成功率14.3%(7本中1本)とシューティングが振るわず、正念場のラスト2分では2度のターンオーバーを犯すなどミスが多かったが、リーグのナンバー1プレーヤーらしく最後の最後でビッグショットを沈め、チームを勝利に導いた。
ESPNのデータによると、今回のブザービーターは、レブロンにとってプレーオフキャリア3度目。過去15年の選手の中で最多だという。
▼レブロン・ジェイムス、第4戦ハイライト
敗れたブルズは、ローズがゲームハイの31得点を記録。第3戦のブザービーターに続き、第4戦でもクラッチタイムで大活躍をみせ、チームを牽引した。他にはジミー・バトラーが19得点をマークしたが、2人以外に誰も二桁台の得点を挙げられず。第3Qの11点リードからキャブスに逆転のチャンスを与えてしまった。
パウ・ガソルは左足ハムストリングの負傷で第4戦を欠場している。
▼デリック・ローズ、第4戦ハイライト
これでシリーズは2勝2敗。第5戦は、現地12日にキャブスの本拠地で行われる。
参考記事:「ESPN」