【動画】ニックスの散々なシーズンを象徴する駄目プレー2つ
昨季はイースタン・カンファレンス2位の好成績でレギュラーシーズンを終え、今年はさらなる飛躍を期待されていたニューヨーク・ニックス。今シーズンが開幕してからすでに2ヵ月となるが、今のところ超低空飛行を続けている。
レイモンド・フェルトンやタイソン・チャンドラーといった主力メンバーの相次ぐ怪我がニックス不調の大きな要因といえるが、それ以前にコーチ/プレーヤー共に、大事な局面でのディシジョンメイキングがどうもまずい。16日と18日の試合では、勝敗のかかった正念場でこの悪い部分が存分に出てしまった。
まずは16日のウィザーズ戦:
試合時間残り20秒、ニックス1点リードでの守りという場面から。ウィザーズは、ブラッドリー・ビールのアイソレーションで勝負をかける。マッチアップしたベイノ・ウードリックはヘルプを期待しているような守り方だが、ニックスのプレーヤーは誰も来ず。左サイドから簡単に抜かれ、レイアップで逆転を許してしまった。
ここまでは仕方ない。問題はここからだ。
残り時間6.9秒で1点ビハインド、ニックスはタイムアウトを3つ残している。しかし、なぜかマイク・ウッドソンHCはタイムアウトをコールしない!?しかも、なぜかカーメロ・アンソニーは残り数秒しかないのにゆっくりとボールを運んでいる!!
結局アンソニーは、厳しいチェックを受けながら、最も成功率の低いランニングスリーポイントを放つ結果に。ボールはリングにも触れず、そのままタイムアップとなり、ニックスはかなり納得のいかない逆転負けを喫してしまった。
そして、この大失態を受け迎えた18日のバックス戦。今度はアンドレア・バルニャーニがやらかした:
オーバータイム残り15秒で、ニックスの2点リード。ショットクロックをギリギリまで使って打ったシュートは外れたが、この日から試合復帰したタイソン・チャンドラーが見事オフェンス・リバウンドをもぎ取り、ボールをアウトサイドに戻した。このままボールをキープしてファウルゲームに持ちこめば、勝利はもう目と鼻の先だ。
しかしアンドレア・バルニャーニは何を考えていたのか?恐らく何も考えていなかったのだろう。チャンドラーからのパスを受けたバルニャーニは、微塵も躊躇することなくスリーを放った。
シュートが外れ、バックスがリバウンドをセキュアした瞬間、ニックスのメンバー全員が「お前何やってんだ!?」のリアクション。思わぬチャンスを手にしたバックスは次のポゼッションでフィールドゴールを決め、試合は2OTにもつれ込んだ。
最終的にニックスは何とか勝利をつかんだが、これはさすがにひどすぎる…。
Video:「YouTube」