ラマーカス・オルドリッジがサンダーとのダブルOT戦でキャリア最多の56得点
スパーズの選手としては、約10年ぶりの50得点超えとなる。
NBAでは現地10日、AT&Tセンターでウェスト3位のオクラホマシティ・サンダーと7位のサンアントニオ・スパーズが対戦。ダブル・オーバータイムに及ぶ死闘の末、スパーズが1990年以降で球団最多となる154点をスコアし、7点差でサンダーから勝利をあげた。
オルドリッジのキャリアハイ
この日のサンダー戦は、スパーズにとって記録的な試合となった。
まずラマーカス・オルドリッジが、33本中20本のフィールドゴール成功からキャリアハイの56得点をマーク。スパーズの選手が50得点以上を獲得したのは、2008年11月のトニー・パーカー以来初。オルドリッジの56得点は、グレッグ・ポポビッチHC就任後のチームにおける最多得点となる。
▼ポポビッチ・スパーズの得点記録
プレイヤー | 得点 | 年 | |
1 | ラマーカス・オルドリッジ | 56 | 2019 |
2 | トニー・パーカー | 55 | 2008 |
3 | ティム・ダンカン | 53 | 2001 |
4 | マヌ・ジノビリ | 48 | 2005 |
また歴代スパーズの中では、デイビッド・ロビンソンの71得点、ジョージ・ガービンの63得点に次ぐ3位の記録だ。
スパーズはオルドリッジの他、クラッチタイムにファインプレイを連発したデリック・ホワイトが自己ベストの23得点/8アシストで活躍。デマー・デローザンはシューティングに精彩を欠いていたものの、16得点/11アシスト/8リバウンドのオールラウンドパフォーマンスで勝利に貢献した。
さらにパティ・ミルズ、マルコ・ベリネリ、ダービス・バータンスのベンチシュータートリオも絶好調で、3人合計で13本中12本のスリー成功から45得点をあげている。
▼インターナショナル・トリオ
https://twitter.com/spurs/status/1083570946756071425
ポポビッチHCが歴代3位に
この日のスパーズの勝利により、グレッグ・ポポビッチHCはコーチングキャリア通算1222勝目を獲得。元ユタ・ジャズHCのジェリー・スローンを追い抜き、歴代3位に浮上した。
▼歴代HC勝利数ランキング
HC | 勝利数 | |
1 | ドン・ネルソン | 1335 |
2 | レニー・ウィルキンス | 1332 |
3 | グレッグ・ポポビッチ | 1222 |
4 | ジェリー・スローン | 1221 |
5 | パット・ライリー | 1210 |
6 | ジョージ・カール | 1175 |
7 | フィル・ジャクソン | 1155 |
歴代1位のドン・ネルソンまではあと113勝。今季+2シーズンで手が届きそうな位置まで来たが、その前に引退も十分にあり得る。ファンとしては、ぜひとも首位まで上り詰めてほしいが、本人があまりランキングに関心がなさそうなので、どうなることか…。
なおスパーズは、現地15日に行われる次のホームゲームでシャーロット・ホーネッツと対戦。サンアントニオでデビューから17年プレイしたトニー・パーカーにとって、初の古巣凱旋となる。
ウェストブルックがアシストで自己最多
一方で3連敗となったサンダーは、ラッセル・ウェストブルックがキャリアハイかつ今季リーグ最多の24アシストをマークしながら、24得点、13リバウンドでトリプルダブルを達成。ESPNによると、NBA史上で最多アシスト数によるトリプルダブルだという。
ウェストブルックの他には、ポール・ジョージがチームハイ30得点、ジェラミ・グラントが自己最多の25得点で奮闘。
サンダーは、スパーズの記録的なオフェンスを受けながらも、第4Qから猛反撃を仕掛けて最後まで食い下がったが、OTではポール・ジョージが審判への軽い抗議でテクニカルファウルをコールされたり、第2OT終盤での4点プレイが無効になったりと、勝負所でチームに不利な判定があり、逆転勝利はならなかった。
ボックススコア:「NBA」