NBAで最も多くのブザービーターを決めた選手は誰?
NBAスタッツ関連のデータベースサイト「Basketball Reference」にとても興味深い新機能。NBAにおけるすべてのブザービーターをリストアップしたページが追加された。
ここでのブザービーターの定義は、同点もしくはビハインドの状況から、試合終了のブザーと同時もしくはブザー後に成功したゲームウイニングショットのこと。なので残り0.3秒での決勝弾や、延長戦に持ち込むブザービーターなどはカウントされない。
Basketball Referenceのデータによると、NBA設立から74シーズンの歴史においてブザービーターにより決着したゲームは、レギュラーシーズンとプレイオフを合わせて772試合。歴代で最も多くのブザービーターを成功させたのは、マイケル・ジョーダンで9本だった。やっぱり「バスケの神」だなぁ…。
▼ジョーダンのブザービーターで最初に思い浮かぶのは、1989年プレイオフでの「ザ・ショット」
ブザービーターの歴代トップ5は以下の通りだ:(※BB=ブザービーター、RS=レギュラーシーズン、PO=プレイオフ)
プレイヤー | BB | RS | PO | |
---|---|---|---|---|
1 | マイケル・ジョーダン | 9本 | 6本 | 3本 |
2 | コービー・ブライアント | 8本 | 7本 | 1本 |
2 | ジョー・ジョンソン | 8本 | 6本 | 2本 |
4 | レブロン・ジェイムス | 7本 | 2本 | 5本 |
4 | ポール・ピアース | 7本 | 5本 | 2本 |
レギュラーシーズンだけだと、コービー・ブライアントの7本が首位。2位はジョーダンとジョー・ジョンソンでそれぞれ6本。一方で、プレイオフ最多成功数はレブロン・ジェイムスで、通算7本中5本がプレイオフでのブザービーターとなっている。
レブロンは2018年のプレイオフだけで2本を決めており、特にインディアナ・ペイサーズとの第5戦で見せたブロックからのゲームウイナーは圧巻。レブロンのレガシーを語る上で欠かすことのできない瞬間の一つだ。
トップ5に次いで多いのは、ギルバート・アリーナス、ビンス・カーター、ケビン・ガーネット、ドウェイン・ウェイド、アンドレ・イグダーラでそれぞれ5本。上位10人全員がスリーポイントショット導入後(1979年)の選手となっている。
リラードは?
近年のNBAでゲームウイニングショットと言えば、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードを思い浮かべる人も多いだろう。すでに何本も決めているような印象だが、Basketball Referenceのデータベースでブザービーターとしてカウントされているのは、プレイオフでの2本のみ(2014年ロケッツシリーズ第6戦と2019年サンダーシリーズ第5戦のショット)。
もっとあるはずだと思って調べてみたところ、リラードがレギュラーシーズンに決めたブザーでのウイニングショット(6本)は、いずれも0.1秒~0.9秒を残してでのショットだった。
Basketball Referenceのブザービーターページでは、成功数の他にも、ショットを決めた選手のスタッツや、ショットがアシストされたかどうか、ショットの距離といったデータが確認できる。
ちなみに、NBA史上で最長距離のブザービーターを決めたのは、1992年のマハムード・アブドゥル・ラウーフだという。
同記事で紹介したブザービーターのデータベースは、選手名やチーム名、日付などでもソートできるのですごく便利。余裕で何時間でも潰せてしまう。興味のある人は、以下のリンクからどうぞ。