ブレイザーズのオーナー、エボラ対策に1億ドルを寄付
ポートランド・トレイルブレイザーズのオーナーで米マイクロソフト共同創業者のポール・アレン氏が、アフリカで感染が広がるエボラ出血熱の拡大阻止を目指し、1億ドル(約108億円)以上の援助金を寄付するとTwitterを通して発表した。
「エボラと戦うため、少なくとも1億ドルを寄付します。感染拡大の対応にあたっている人たちへの援助にご協力ください」
アレン氏はニューヨーク・タイムズ紙の取材で、「現在我々は極めてタフな敵に直面している。この感染症が持つ飛躍的な拡大力に対応するのは非常に難しいチャレンジだ。すでにアメリカでも感染ケースが1件から2件になっている」と訴えた。
寄付金は、感染者数が最も多いリベリアで医療関係者の派遣や医療器具の提供を受け持っているマサチューセッツ大学メディカルスクールに送られる。世界保健機関(WHO)にも一部寄付される予定だ。
またアレン氏は自らもエボラ募金専用のウェブサイト「Tackle Ebola」を開設し、感染地域に公共手洗い場や家庭用保護キットを提供するための寄付金を募ってる。
アレン氏はビル・ゲイツと共にマイクロソフトを築き上げた世界有数の大資産家。フォーブス誌の「2014年世界長者番付」で55位にランクインしており、総資産は約160億ドル(約1.7兆円)とされている。
プロスポーツではブレイザーズの他に、米NFLのシアトル・シーホークスを経営。マイクロソフト退社後は慈善事業に力を入れ、さまざまな分野に支援や寄付を行ってきた。
Image by Miles Harris via WikimediaCommons
参考記事:「The Verge」