スマート&ホーフォード復帰のセルティックスが第2戦でヒートに圧勝、シリーズ1勝1敗に
ボストン・セルティックスが現地19日、敵地FTXアリーナで行われたマイアミ・ヒートとのイースタンカンファレンスファイナル第2戦に127-102で快勝。シリーズを1勝1敗のイーブンに持ち込んだ。
この日の第2戦は、開始5分でヒートが10点リードを奪い先手を取ったかに見えたが、セルティックスは第1Q残り7分から27-6のランでピリオドをクローズ。一瞬でゲームをひっくり返すと、第2Qを35-21でアウトスコアして完全に主導権を掌握し(ハーフタイムで25点リード)、後半は最後まで二桁リードを維持した。
セルティックスは、ジェイソン・テイタムが13本中8本のFG成功からチームハイ27得点をマーク。第1戦を欠場していたマーカス・スマートが24得点/12アシスト/9リバウンド、ジェイレン・ブラウンが同じく24得点で勝利に大貢献している。
▼スマートはPOキャリアハイの12アシスト
セルティックスD
同日のセルティックスは、前半の爆発的なシューティング(スリー19本中12本に成功)に加え、洗練されたチームディフェンスが大きな勝因となった。
第2戦では今季DPOYのスマートに加えて、アル・ホーフォードがコロナウイルスの安全衛生プロトコルをクリアして復帰。やはりスマートとホーフォードがフロアにいると、守備の安定感がまったく違う。
第1戦ではヒートのピック&ロールに対してドロップ・カバレージを多用していたセルティックスだが、第2戦では基本的にオールスイッチのスキームを採用。スマートが1番、ホーフォードが5番を軸にした守備ラインアップでは、どのポジションでスイッチしてもミスマッチを最小限に抑えることができる。特にホーフォードは、ペリメーターでヒートのガードにスイッチした際にも見事な1on1守備でレーンへのペネトレーションを許さなかった。
バム・アデバヨ
敗れたヒートは、ジミー・バトラーがゲーム最多の29得点で奮闘するも、バトラーに次ぐスコアラーがゲイブ・ビンセントとビクター・オラディポの14得点。セルティックスの守備アジャストに苦戦し、二桁得点をマークしたのがわずか4選手しかいなかった。
特にヒートのセカンドオプションであるはずのバム・アデバヨは、29分の出場で6得点。シリーズ2試合の合計では、わずか10本のFGアテンプト数から16得点と精彩を欠いている。
1勝1敗のタイとなった今年のイーストファイナルだが、試合内容を見る限り優勢なのはセルティックス。シリーズ2試合の8ピリオド中7ピリオドのスコアで勝ち越し、もしくはイーブンを記録し、ホームコートアドバンテージを奪った。
ここからヒートがシリーズの主導権を奪い返すには、アデバヨがオフェンス面でステップアップしないと厳しい。セルティックスのスイッチディフェンスに対して、ポストからもっと積極的にミスマッチを攻める必要がある。
セルティックスとヒートのシリーズ第3戦は、現地21日にボストンで行われる。
ボックススコア:「NBA」