セルティックスのマルコム・ブログドンが2022-23シックスマン賞受賞
NBAは現地4月20日、2022-23シーズンのシックスマン・オブ・ザ・イヤー(最優秀シックスマン)賞の受賞者を発表。ボストン・セルティックスのマルコム・ブログドンが選出された。
今年から「ジョン・ハブリチェック・トロフィー」と呼称されることになったシックスマン・オブ・ザ・イヤー。メディア関係者100人による投票の結果、ブログドンは60票の1位票を獲得(合計408ポイント)。セルティックスの選手が同賞を受賞するのは、1985–86シーズンのビル・ウォルトン以来37年ぶりで、球団史上4度目だ。
なおブログドンに次いで、今年のシックスマン賞投票ではニックスのイマニュエル・クイックリーが僅差で2位(326ポイント)、バックスのボビー・ポーティスが3位(97ポイント)となっている。
プロ7年目だった今季のブログドンは、67試合の出場で14.9得点、4.2リバウンド、3.7アシストを平均。過去4シーズンはバックスとペイサーズで先発ガードを任されていたが、セルティックスに移籍した今季からベンチ出場となり、セカンドユニットの司令塔としてチームのシーズン57勝到達に大貢献した。
ブログドンはシックスマン・オブ・ザ・イヤー選出について、「とても光栄なこと。インディアナからボストンへの移籍は、僕にとって変わり目となった」とコメント。
「(セルティックスに移籍する前の)過去2シーズンは、決して成功と呼べるものではなかった。そこで自己分析ができたよ。『僕はチームのNo.1にはなれないかもしれない。だけど2番手3番手、もしくは4番手としてなら素晴らしい活躍できる』とね」
ブログドンのキャリア
ブログドンがこれまで辿ってきたNBAでのキャリアはとてもユニークだ。
まず2016年ドラフト2巡目の全体36位指名でバックスに入団し、24歳でプロデビュー。それほど注目された選手ではなかったが、ベテラン顔負けのオールラウンドゲームで1年目から頭角を現し、2016-17シーズンの新人王に選出される。
さらにプロ3年目の2018-19シーズンには、NBA史上8人目の快挙となる「50-40-90」(FG-3P-FT)を達成。そして7年目の今季にシックスマン賞を受賞した。
なお「50-40-90」を達成した歴代選手でオールスター出場経験がないのは、今のところブログドンのみ(他の達成者はラリー・バード、マーク・プライス、レジー・ミラー、ダーク・ノビツキー、スティーブ・ナッシュ、ケビン・デュラント、ステフィン・カリー、カイリー・アービング)。
また新人王とシックスマン・オブ・ザ・イヤーを受賞したのは、元グリズリーズのマイク・ミラーに次いで、ブログドンが史上2人目となる。
参考記事:「NBA」