バックスが22点差でラプターズを破壊、シリーズ2-0に
今年のカンファレンスファイナルは、東西とも1位シードがホーム連勝でスタートした。
ミルウォーキー・バックスが現地17日、本拠地ファイサーブ・アリーナで行われたトロント・ラプターズとのイースタンカンファレンスファイナル第2戦に125-103で快勝。シリーズを2勝0敗とした。
この日の試合は、ティップオフから9-0のランで勢いに乗ったホームチームのバックスが終始ラプターズを圧倒。前半はマルコム・ブログドンやアーサン・イリヤソバらベンチシューターの活躍で主導権を握り、ハーフタイムまでにリードを25点に広げると、後半に入ってからも最後までラプターズを13点差以内に寄せ付けなかった。
▼ハイライト
45年ぶりのNBAファイナル進出まであと2勝に迫ったバックスは、ヤニス・アデトクンボが30得点、17リバウンド、5アシストのダブルダブルを記録。他にはイリヤソバが17得点、ニコラ・ミロティッチが15得点、ブログドンが14得点で勝利に貢献している。
第2戦でのバックスはディフェンスが素晴らしく、第1戦と同じくアデトクンボとブルック・ロペスを中心にして徹底的にリムを封鎖。さらに3Pラインの守備ではラプターズのシューター(レナード、ラウリー、グリーン)を集中してマークしつつ、ビッグ(シアカム、ガソル、イバカ)に対してはオープンスリーを与え、ラプターズのハーフコートオフェンスの選択肢を難しいフローター/ミドルレンジショットもしくは低確率のスリーへと封じ込めることに成功した。
敗れたラプターズは、カワイ・レナードがFG18本中10本成功からゲームハイの31得点で奮闘。ディフェンスやトランジションオフェンスは悪くなかったが、問題はリバウンドとハーフコートオフェンス。レナードがピック&ロールからペイントエリアに攻め入ろうとすれば必ずダブル~トリプルチームで阻止され、ポゼッションが自身もしくはチームメイトのロングツーに終わってしまうパターンばかりだった印象だ。それでもレナードは強引なフローターやミドルレンジを高確率で沈めていたが、バックスのようなハイレベルなチーム相手に個人技では限界がある。
バックスとラプターズのシリーズ第3戦は現地19日にスコシアバンク・アリーナで行われる。ラプターズがここからシリーズをひっくり返すには、どうにかしてバックスのリム守備を攻略する方法を見つけ出さなければならない。3Pラインで放置されているガソルとシアカムが序盤にオープンスリーを何本か沈めることができれば突破口が開けるかもしれない。
ボックススコア:「NBA」