バックスとウォリアーズが4勝1敗で第1ラウンド突破
NBAでは現地27日、イースト3位のミルウォーキー・バックスとウェスト3位のゴールデンステイト・ウォリアーズがそれぞれのカンファレンスで第1ラウンドシリーズ第5戦に勝利。2チームとも4勝1敗でシリーズを制し、カンファレンス準決勝への進出を決めた。
第1試合では、バックスが116-110で6位シードのシカゴ・ブルズに圧勝。オールスターのクリス・ミドルトンが欠場(ひざ)する中、第1Qを34-18で上回って先手を取ると、第2Q以降は最後まで二桁リードを維持する完全勝利だった。
4年連続でのセミファイナル進出を果たした昨季王者のバックスは、ヤニス・アデトクンボが15本中11本のフィールドゴール成功からゲームハイ33得点で大暴れ。パット・カナトンがベンチから20得点、ボビー・ポーティスが14得点/17リバウンドのダブルダブルをあげた他、スリー7本中1本成功とシューティングで精彩を欠いたドリュー・ホリデーは9アシストを記録して勝利に貢献している。
バックスは、イースト準決勝で2位シードのボストン・セルティックスと対戦。現地メディアによると、クリス・ミドルトンがシリーズを全休する見込みらしく、厳しい戦いが予想される。
一方で敗れたブルズは、ザック・ラビーン(安全衛生プロトコル)とアレックス・カルーソ(脳震盪プロトコル)が欠場。2年目のパトリック・ウィリアムズがチームハイ23得点、ニコラ・ブーチェビッチが19得点/16リバウンドのダブルダブルで奮闘した。
エースのデマー・デローザンは、バックスの徹底マークとペイントエリアを固めるディフェンスに再び大苦戦。わずか10本しかショットを放てず(5本成功)、43分の出場で11得点に終わっている。
レギュラーシーズン序盤から主力の怪我に悩まされ続けた2021-22シーズンのブルズ。それでも借金10だった昨季(31勝41敗)から大躍進を遂げ、5年ぶりのプレイオフ進出を果たした。怪我さえなければもっと上を狙えるはずのロスターなので、来季に期待したい。
ウォリアーズ
同日の第2試合目では、ウォリアーズが本拠地チェイス・センターでデンバー・ナゲッツに102-98で勝利。今季ポストシーズン5戦目にして初の先発出場となったステフィン・カリーが30得点でチームを牽引した。
第3Qを終えた時点で8点ビハインドを背負っていたウォリアーズは、ニコラ・ヨキッチがベンチに下がった第4Q前半に猛反撃を仕掛け、残り時間7分を切ったところで逆転に成功。そこから試合は1~2ゴール差を争う接戦にもつれ込むが、勝負所でカリーとゲリー・ペイトン2世がステップアップし、ウォリアーズのリードをキープする。
▼ウォリアーズvsヨキッチで点の取り合いとなったクラッチタイム
ウォリアーズはカリーの他、3日前の第4戦で無得点に終わったペイトン2世がベンチから15得点。父親でレジェンドのゲイリー・ペイトンがコートサイドから見守る中、第4Qの正念場で4本すべてのショットを沈めてピリオド10得点/3アシストをマークする大活躍を見せた。
ウォリアーズはカンファレンス・セミファイナルで、メンフィス・グリズリーズもしくはミネソタ・ティンバーウルブズと対戦。グリズリーズとウルブズのシリーズは、5試合を終えた時点でグリズリーズが3勝2敗でリードしている。
一方のナゲッツは、ニコラ・ヨキッチが30得点、19リバウンド、8アシストで孤軍奮闘。1勝4敗の第1ラウンド敗退という残念な結果でシーズンを終えることとなったが、チームの2番手と3番手不在でここまで戦えたのなら十分だろう。ジャマール・マレーとマイケル・ポーターJr.が完全復活できれば、来季こそ優勝候補の一角になれるはずだ。
ボックススコア:「NBA」