TunaDrama
  • Home
  • ブログ
  • News
  • Video
  • FIBA
  • Twitter
  • Facebook
バックスファン アデトクンボ
2019 5 29

バックスファンがアデトクンボをMVPチャントで歓迎

ヤニス・アデトクンボ 0

ラプターズとの第6戦に及ぶ死闘の末、カンファレンスファイナルでプレイオフ敗退となった2018-19のミルウォーキー・バックス。1位シードでシリーズ2勝0敗という絶対的に有利な状況から4連敗で敗退と何とも残念な形でシーズンに幕を閉じることとなったわけだが、現地のバックスファンたちは最後まで奮闘した選手たちを温かく迎えた。

現地26日の未明、第6戦を終えたバックスが本拠地ミルウォーキーの空港に降り立つと、そこには深夜にもかかわらず多くのファンが殺到。ファンたちは意気消沈していたであろうエースのヤニス・アデトクンボに感謝と励ましの気持ちを込めて「MVP」コールを送った。

https://twitter.com/Bucks/status/1132554936624078849

2018-19シーズンのアデトクンボはキャリアベストとなる27.7得点、12.5リバウンド、5.9アシスト、FG成功率58.7%を平均してバックスを45年ぶりのリーグ首位(60勝22敗)に牽引。今季MVPのファイナリストに選ばれている。

プレイオフに入ってからもカンファレンス・セミファイナルまではほぼ無双状態を維持していたアデトクンボだったが、イースト決勝シリーズ(特に第3戦以降)では、カワイ・レナードの好守備に加えてゴール下に壁を築き上げるラプターズ守備戦略に大苦戦。レギュラーシーズンと比べて平均得点やFG成功率が大幅に下落し、その一方でターンオーバーが増加。オフェンスのリズムを狂わされたことでメンタルにも影響したのか、シリーズを通してフリースローのミスも目立ち(6試合でFT60本中35本)、それが敗因の一つとなった。

特にエースとしてレナードとの差が出たのは、勝負所での得点力とディシジョンメイキングだろう。強力なジャンプショットを持つレナードはチームオフェンスが停滞した苦しい時間帯にアイソレーションから点を取りに行けるが、今のアデトクンボにはそれがない。

本来ならばパスセンスはアデトクンボの方が優れている。ただ同シリーズでは、ペイントエリアでダブル~トリプルチームに囲まれた際、レナードは後ろに切り返すなりすぐにパスを出すなりして冷静に対処していたが、アデトクンボは強引にパワーで押し切ろうとしてショットミスやターンオーバーに終わってしまう場面が度々あった。

▼オフェンスが不調な時も守備面でのインパクトは絶大なヤニス

https://twitter.com/NBAonTNT/status/1132479625144090624

なお今季バックスのように7ゲームシリーズで2勝0敗から逆転負けしたケースは非常に少なく、プレイオフ史上で今回が21回目(283シリーズ中)。自分のパフォーマンス次第では勝てるシリーズだっただけに、アデトクンボにとってスウィープよりも悔しい負け方だったかもしれない。

ただ挫折はどんなレジェンドでも通る道だ。あのレブロン・ジェイムスでさえも若い頃はジャンプショットやポストムーブなど弱点がいくつかあり、その弱点を突かれて初優勝までに何度もプレイオフから敗退。だが負ける度に弱点を克服していき、いくつもの伝説を作り上げた。

2度の優勝経験があり、シーズン終盤にスパーズからバックスへと移籍したパウ・ガソルは、優勝への道のりについてこんな風に語っている:

Building a legacy takes hard work, perseverance, learning from defeats. This team has achieved a lot this year and has planted the seeds for years of success. Proud of being part of this journey with this group and our amazing fans. This is just the beginning #FearTheDeer pic.twitter.com/3bECsuE4lY

— Pau Gasol (@paugasol) May 26, 2019

「レガシーを築き上げるために必要なのはハードワークと忍耐力、そして敗北から学ぶこと。このチームは今季に多くを達成し、長年の成功のための種をまいた。今のグループ、そして素晴らしいファンたちと共に、この旅路の一員になれたことを誇りに思う。これはほんの始まりに過ぎない」
– パウ・ガソル

※今年のイースト決勝ではガソル兄弟の直接対決が実現しなかったのが唯一の心残り

来季は各チームがラプターズの守備戦略を参考にし、アデトクンボを封じ込めようとするかもしれない。そうなった時にヤニスがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか本当に楽しみだ。

アデトクンボはシーズン最後の記者会見で、「勝つためには何をしなければならないのか分かった。僕は成長し続けることに誇りを持っている。ラプターズとのシリーズでそれを学んだ」とコメント。今回の苦い経験をバネにして、来季は選手としてさらに強くなって戻って来るだろう。

今オフのバックスは、クリス・ミドルトンやブルック・ロペス、マルコム・ブログドン、ニコラ・ミロティッチらがフリーエージェントとなるため課題が山積み(ジョージ・ヒルも部分保証契約で、7月2日までにウェイブしなければ来季サラリーが1800万ドル)。2020年の夏にはアデトクンボの延長契約が控えているので、今夏のチーム作りでは絶対に失敗は許されない。

Via Milwaukee Bucks

トロント・ラプターズが球団史上初のイースト制覇 ケビン・デュラントが2019ファイナル第1戦を欠場へ

Related Posts

ベン・シモンズ ヤニス・アデトクンボ

ブログ

【ハイライト】ネッツで再起図るベン・シモンズがヤニス相手にローポストで好守備

ユーロバスケット2022 予選

ブログ

ドンチッチやアデトクンボ、ヨキッチがユーロバスケット席巻中、それぞれ予選ラウンド突破

ヨキッチ FIBA

ブログ, 世界

ヨキッチとアデトクンボのMVP2人がFIBAワールドカップ予選で一騎打ち

ヤニス・アデトクンボ セルフ・アリウープ

ブログ

【ハイライト】アデトクンボがイースト準決勝第1戦でセルフ・アリウープ炸裂

特集

  • ルカ・ドンチッチが自己最多46得点、ミドルレンジが強力な武器に

    ルカ・ドンチッチが自己最多46得点、ミドルレンジが強力な武器に

    2021年2月14日
  • ポール・ピアース 当時のセルティックスとレイ・アレンの関係を語る

    ポール・ピアース 当時のセルティックスとレイ・アレンの関係を語る

    2015年4月18日
  • ベスト・オブ・NBA: ニコラ・ヨキッチの多彩なパス

    ベスト・オブ・NBA: ニコラ・ヨキッチの多彩なパス

    2017年10月14日
  • ビンス・カーターの引退とNBAのリアクション

    ビンス・カーターの引退とNBAのリアクション

    2020年6月27日
  • ベスト・オブ・2016-17: キャブスのハイポストプレイ

    ベスト・オブ・2016-17: キャブスのハイポストプレイ

    2017年7月27日
  • レブロンのバスケットボールIQの高さが良く分かる30秒間

    レブロンのバスケットボールIQの高さが良く分かる30秒間

    2017年6月12日
  • ジミー・バトラー、76er退団を選んだ理由と「ヒート・カルチャー」を語る

    ジミー・バトラー、76er退団を選んだ理由と「ヒート・カルチャー」を語る

    2021年10月1日
  • スパーズのポポビッチHC、通算勝利数でNBA歴代コーチ1位に「私個人ではなく我々の記録」

    スパーズのポポビッチHC、通算勝利数でNBA歴代コーチ1位に「私個人ではなく我々の記録」

    2022年3月13日
  • ベスト・オブ・NBA:デマー・デローザンのフットワーク

    ベスト・オブ・NBA:デマー・デローザンのフットワーク

    2017年9月10日

NEW

  • クリス・ポール ウォリアーズウォリアーズ新加入のクリス・ポール、移籍後初会見でしわくちゃのユニフォームを渡される
  • デイミアン・リラード トレード 2023デイミアン・リラード、もしトレードされるなら「マイアミかブルックリンがいい」
  • スパーズ 1位指名スパーズがウェンビー争奪戦に大勝利、2023NBAドラフト1位指名権獲得!!
  • ヨキッチ 53得点センターとしてプレイオフ史上2人目の50得点超え、ヨキッチが快挙達成も勝利ならず
  • 動物 NBA2023NBAプレイオフ第1ラウンド:動物系チームが全滅
  • ジミー・バトラー 56得点ジミー・バトラーが自己ベスト56得点、ヒートのプレイオフ球団新記録を樹立
  • マルコム・ブログドン シックスマンセルティックスのマルコム・ブログドンが2022-23シックスマン賞受賞
  • ドレイモンド・グリーン 出場停止 2023サボニス踏みつけたドレイモンド・グリーン、1試合の出場停止処分へ
  • ウルブズ ヒート 2023ウルブズとヒートが8位シードで2023プレイオフ進出へ
  • マブス 敗退スターデュオ不発、マブスが4年ぶりのレギュラーシーズン敗退へ

ポピュラー

  • カワイ・レナード、やっぱり手が巨大だった
    カワイ・レナード、やっぱり手が巨大だった
  • 【ハイライト】アレン・アイバーソンがタロン・ルーを跨ぐ、2001年ファイナル
    【ハイライト】アレン・アイバーソンがタロン・ルーを跨ぐ、2001年ファイナル
  • 【フォーブス誌調べ】歴代アスリートの生涯収入ランキング: ジョーダンが今なお1位
    【フォーブス誌調べ】歴代アスリートの生涯収入ランキング: ジョーダンが今なお1位
  • ニックスとマジックが1クォーターにおけるNBA歴代最低得点を記録
    ニックスとマジックが1クォーターにおけるNBA歴代最低得点を記録
  • ポール・ジョージ、ピストンズ戦で超ディープなスリーポイントに成功
    ポール・ジョージ、ピストンズ戦で超ディープなスリーポイントに成功
  • 【動画】ラン&ガンの完成形!!00年代サンズのオフェンス
    【動画】ラン&ガンの完成形!!00年代サンズのオフェンス
  • クリス・ポールがウィザーズ戦でダンク2発!!クリッパーズベンチは爆発
    クリス・ポールがウィザーズ戦でダンク2発!!クリッパーズベンチは爆発
  • 2017ルーキーアンケート:現役選手の1番人気はレブロン
    2017ルーキーアンケート:現役選手の1番人気はレブロン
  • ケビン・ガーネットがティム・ダンカンとの「トラッシュトーク」を語る
    ケビン・ガーネットがティム・ダンカンとの「トラッシュトーク」を語る
  • 「アイバーソン永久欠番」に対するNBA選手たちの反応
    「アイバーソン永久欠番」に対するNBA選手たちの反応

ランダム

  • ニック・スタウスカス ニックネームニック・スタウスカスが一夜にして「ソース・カスティーリョ」と呼ばれるようになった理由
  • エリック・スポールストラ 1996【写真】1996年、エリック・スポールストラ26歳、ヒートのビデオコーディネーター時代
  • ポーランド スロベニアポーランドがユーロバスケット準々決勝で大金星、前大会王者のスロベニア破りベスト4へ
  • プレーヤーズ・オブ・ザ・ウィーク 第15週オルドリッジとアイザイアが2015-16シーズン第15週のプレーヤーズ・オブ・ザ・ウィーク
  • ケビン・ラブ 左肩負傷ケビン・ラブが左肩負傷、オリニクのプレーを批判

アーカイブ

About

  • Home
  • Privacy Policy
  • About

NBAサイト&ブログ

  • Bulls Fan in Japan (シカゴ・ブルズのファンサイト)
© TunaDrama 2025
Powered by WordPress • Themify WordPress Themes