カリー家の厳しい掟、「ターンオーバーしたら100ドルの罰金」
子供のしつけ方は家庭によって千差万別だが、NBAのスーパースターを子供に持つカリー家では、息子ステファンの仕事に対するモチベーションをより一層高めるため、とてもユニークかつ厳しいルールを敷いている。「ターンオーバー=罰金」。母親のソニアさんは、数年前にカリーとこの約束を交わしたそうだ。
もしステファン・カリーが1試合に3つ以上のターンオーバーを出せば、そこから1つにつき100ドルの罰金。反対に1試合でターンオーバーを3つ未満に収めることができれば、合計から100ドルが差し引かれる。そしてシーズンの終わりに清算して、ソニアさんが金額に見合った「欲しい物リスト」を息子に手渡すのだという。
「いいね。僕は競争者だから、こういったチャレンジは好きだ。ウィンウィンだよ。母に親孝行してやれるし、僕のターンオーバーも少なくなる」
– ステファン・カリー
昨季のカリーは77試合の出場でキャリアハイとなる294回のターンオーバーを記録(1試合平均3.8回)。罰金の総額をざっと計算してみたところ1万2100ドルになった。今季は40試合で平均3.2ターンオーバーとミスを大きく減らしてきたが、それでも現時点でマイナス4400ドルとなっている。
ウォリアーズのサラリーだけで年間1000万ドル以上稼ぐカリーにとって大した金額ではないかもしれないが、それでもターンオーバー罰金制度は気を引き締めるための役に立っているそうだ。
「この約束は常に緊張感を持たせてくれる。母親がウィットに富んだ一言をメールで送ってくるからね。僕の罰金で何を買うつもりだとか、そんな内容のメールだ」
デビューから6シーズン目にして、ついにオールスター先発出場を果たすカリー。スーパースター誕生の陰には、母親からの愛に満ちたプレッシャーがあった。
Image via wardell30/Instagram
参考記事:「SF GATE」