TunaDrama
  • Home
  • ブログ
  • News
  • Video
  • FIBA
  • Twitter
  • Facebook
ジョーダンとコービー
2013 5 19

フィル・ジャクソン、ジョーダンとコービーの違いについて語る

コービー・ブライアント, フィル・ジャクソン, マイケル・ジョーダン, 違い 3

マイケル・ジョーダンとコービー・ブライアント。この2人はことあるごとに比較される。ポジション、背丈が同じだからだとか、プレイスタイルが似ているからだとか、闘争心、負けず嫌いなところが一緒だとか…。

とにかくNBAファンは2人を比べたがるし、メディアも同様。NBAプレイヤーやジョーダン本人ですら2人を掛け合いに出すほどだ(以前ジョーダンは、「俺と比べるに値するのはコービーだけだ」と語ったらしい)。

いたるところでジョーダン/コービー議論が飛び交う中、本当の意味で2人を正確に比較できるのは、両選手を長年コーチしたフィル・ジャクソンだけだろう。彼はこれまで2人を比べる話題に関して極力口を閉ざしてきたが、最新著書『Eleven Rings: The Soul of Success』の中で、ついに2人の違いについて独自の視点から見解を綴った。

以下は、同書を発売前に入手したLAタイムズの記事を一部妙訳したもの。

2002年NBAファイナル第4戦後にジョーダンのユニフォームを着ていたコービー

※   ※   ※

・周囲への接し方の違い

フィル・ジャクソンいわく:

ジョーダンは、コービーよりもカリスマ的で社交的な人間だった。彼はチームメイトやセキュリティー・ガードたちと喜んで交流し、ポーカーをしたり、一緒に葉巻を吸ったり、冗談を言い合ったりしていた。

コービーはそうじゃない。彼は10代でNBAに入った。周りの選手よりもだいぶ若く、大学でソーシャルスキルを身につける機会がなかったというのも理由の一つかもしれない。コービーがレイカーズに来た当初は、チームメイトとの親しい交流を避けているようだった。年を重ねるにつれ、そんな傾向も変わったようだがね。徐々に自分から他のプレイヤーに接するようになっていったよ。特に遠征中のときなんかは。

ジャクソンによると、コービーが若かった頃、チームメイトに話しかけることと言えば、大抵の場合「ボールを寄こせ」だったという。そんな態度も年月が経つにつれ落ち着き、チームメイトに電話を掛けたり、食事に誘ったりするようになっていったらしい。「チームメイトを、“槍持ち”ではなく、パートナーとして扱うようになった」とジャクソンは語る。

・ゲームの進め方の違い:

ジョーダンは自然とゲームの流れを自分に引き寄せるタイプだった。反対にコービーは、強引にゲームをつかみ取ろうとする傾向がある。特に調子が悪い時などは、リズムが戻るまで容赦なくシュートを打ちまくるんだ。

その一方でジョーダンは、(調子が悪い時は)ディフェンスやパス、スクリーンのセットアップに焦点をシフトさせ、チームが試合に勝てるようにつくした。

・ディフェンスの違い:

ジョーダンは、よりタフで相手に威圧感を与えるディフェンダーだった。どんな種類のスクリーンも潜り抜け、完全にフォーカスした激しいスタイルのディフェンスで、ほぼすべてのプレイヤーをシャットダウンすることができた。

コービーはジョーダンのテクニックからさまざまなことを学んでいる。試合の流れを変えたいときなどに、コービーをディフェンスの秘密兵器として使うこともしばしばあった。通常コービーのディフェンスは、彼の柔軟性と狡猾さに重点を置く傾向にある。一か八かでスティールを狙うことも多々あり、そのツケが回ってくることも珍しくない。

2人の最も大きな違いは、「ジョーダンの持つ優れたリーダーシップスキル」だとジャクソンは言う。チームメイトに対して厳しく接することもあったが、チームの士気をコントロールすることに関しては天才的だったようだ。

※   ※   ※

ジャクソン氏の見解では、「ジョーダンに1票」というところだろうか。たしかに、コービーがジョーダンの偉業と肩を並べるには、まだまだ成し遂げなければならないことがたくさんある。以下は、2人のキャリア成績とタイトルなどを比較した表。

コービー・ブライアント マイケル・ジョーダン
平均得点 25.3得点 30.1得点
リバウンド 5.3 6.2
アシスト 4.6 5.3
スティール 1.5 2.4
優勝回数 5回 6回
MVP 1 5
ファイナルMVP 2 6
得点王 2 10

▼コービーとジョーダンの完全に一致するプレイを集めた動画

コービーが彼のバスケ人生で常にジョーダンを意識してきたのは明らかだ。フィル・ジャクソンは著書の中で、2人にまつわるこんな逸話を取り上げている。ジャクソンがレイカーズのコーチに就任して1年目の話だ。

ジャクソンいわく:

コービーは、最も偉大な選手としてジョーダンを超えようと必死だった。彼のジョーダンに対する執着心は目覚ましいものだったよ。私がLAのコーチに就任して最初のシーズンのことだ。ブルズと試合した際、私は2人の対面をセッティングしたんだ。ジョーダンが、コービーのチームワークに対する考え方を変えてくれるかもしれないと思ってね。2人が握手を交わした後、コービーの口から発せられた第一声は、「ワン・オン・ワンならあなたを叩きのめせますよ」だった。

個人成績や記録をみると、ジョーダンが確実に上回っている。とはいえ、「81得点試合」や「4試合連続50得点」など、得点能力だけをみるとコービーに分があるという見方もできる。

いずれにせよ、この二人が歴代屈指のプレイヤーということにかわりはなく、類似点が多いとはいえ、違う時代の人間を単純に比較するのは難しい。

でもバスケ好きなら誰でも1度は想像したことがあるはず、「全盛期のジョーダンとコービーが対戦すればどちらが勝つか?」

  • ソース:「latimes.com」
  • Thumbnail:「YouTube」
スポーツ選手長者番付でレブロンが2位、NBAからは3人がトップ10にランクイン カンファレンス決勝はスパーズの圧勝でスタート、ランドルフを完全にシャットダウン

Related Posts

デビン・ブッカー コービー

ブログ

サンズのデビン・ブッカー「僕をコービーと比較するべきじゃない」

コービー ベン・ウォレス

Video

【ハイライト】19歳のコービーがベン・ウォレスを豪快にポスタライズ

ジョーダン 得点記録

ブログ

ジョーダンの偉大な「得点記録」、レギュラーシーズンとプレイオフの平均得点が歴代1位

ジョーダン プレイオフ

ブログ

【ハイライト】ジョーダンがNBAプレイオフの最多得点記録を樹立、1986年4月20日

特集

  • ポール・ピアース 当時のセルティックスとレイ・アレンの関係を語る

    ポール・ピアース 当時のセルティックスとレイ・アレンの関係を語る

    2015年4月18日
  • ESPN:2021-22シーズンNBAのプレイヤーランキングTop21

    ESPN:2021-22シーズンNBAのプレイヤーランキングTop21

    2021年9月27日
  • NBA史上最大の番狂わせ:「We Believe」ウォリアーズが1位シードのマブスを撃破

    NBA史上最大の番狂わせ:「We Believe」ウォリアーズが1位シードのマブスを撃破

    2020年5月6日
  • アキーム・オラジュワン 「ビッグマンは滅びない」

    アキーム・オラジュワン 「ビッグマンは滅びない」

    2017年10月10日
  • ルカ・ドンチッチが自己最多46得点、ミドルレンジが強力な武器に

    ルカ・ドンチッチが自己最多46得点、ミドルレンジが強力な武器に

    2021年2月14日
  • ステフィン・カリーが通算スリー成功数でNBA新記録樹立

    ステフィン・カリーが通算スリー成功数でNBA新記録樹立

    2021年12月16日
  • ベスト・オブ・2016-17: キャブスのハイポストプレイ

    ベスト・オブ・2016-17: キャブスのハイポストプレイ

    2017年7月27日
  • マブスのリック・カーライルHC「ポストアップは時代遅れ」

    マブスのリック・カーライルHC「ポストアップは時代遅れ」

    2020年6月3日
  • ティム・ダンカンを愛すべき理由

    ティム・ダンカンを愛すべき理由

    2015年4月30日

NEW

  • セルティックス ヒート 第2戦 2022スマート&ホーフォード復帰のセルティックスが第2戦でヒートに圧勝、シリーズ1勝1敗に
  • ウォリーアズ マブス 第1戦【2022ウェスト決勝】ドンチッチを封じ込めたウォリアーズがマブスとの第1戦に圧勝
  • オール・ルーキー・チーム 2021-222021-22シーズンのオール・ルーキー・チーム発表、トップ5位指名中4人が1stチーム入り
  • マジック 1位指名オーランド・マジックに18年ぶりの幸運、2022年NBAドラフト1位指名権獲得
  • マブス サンズ 第7戦マブスがサンズとの第7戦で記録的な大勝利、11年ぶり5度目のウェスト決勝進出へ
  • ウォリーアズ グリズリーズ 第6戦 2022クレイとルーニーの活躍でウォリアーズが第6戦快勝、3年ぶりのカンファレンス決勝進出へ
  • マブス サンズ 第6戦マブスがサンズとの第6戦に圧勝、今季プレイオフ第一号の第7戦突入へ
  • ジェイソン・テイタム 46得点セルティックスのジェイソン・テイタム、負けたら終わりの第6戦で46得点の躍動
  • ダニー・グリーン ひざ76ersのダニー・グリーン、今季最後の試合で左ひざ前十字靭帯断裂の大怪我
  • ヒート 76ers 第6戦 2022ヒートが4勝2敗で76ersとのシリーズ制覇、2年ぶりのカンファレンス決勝進出へ

ポピュラー

  • 【2022ウェスト決勝】ドンチッチを封じ込めたウォリアーズがマブスとの第1戦に圧勝
    【2022ウェスト決勝】ドンチッチを封じ込めたウォリアーズがマブスとの第1戦に圧勝
  • 2021-22シーズンのオール・ルーキー・チーム発表、トップ5位指名中4人が1stチーム入り
    2021-22シーズンのオール・ルーキー・チーム発表、トップ5位指名中4人が1stチーム入り
  • スマート&ホーフォード復帰のセルティックスが第2戦でヒートに圧勝、シリーズ1勝1敗に
    スマート&ホーフォード復帰のセルティックスが第2戦でヒートに圧勝、シリーズ1勝1敗に
  • オーランド・マジックに18年ぶりの幸運、2022年NBAドラフト1位指名権獲得
    オーランド・マジックに18年ぶりの幸運、2022年NBAドラフト1位指名権獲得
  • マブスがサンズとの第7戦で記録的な大勝利、11年ぶり5度目のウェスト決勝進出へ
    マブスがサンズとの第7戦で記録的な大勝利、11年ぶり5度目のウェスト決勝進出へ
  • クレイとルーニーの活躍でウォリアーズが第6戦快勝、3年ぶりのカンファレンス決勝進出へ
    クレイとルーニーの活躍でウォリアーズが第6戦快勝、3年ぶりのカンファレンス決勝進出へ
  • 【フォーブス誌調べ】歴代アスリートの生涯収入ランキング: ジョーダンが今なお1位
    【フォーブス誌調べ】歴代アスリートの生涯収入ランキング: ジョーダンが今なお1位
  • カワイ・レナード、やっぱり手が巨大だった
    カワイ・レナード、やっぱり手が巨大だった
  • 76ersのダニー・グリーン、今季最後の試合で左ひざ前十字靭帯断裂の大怪我
    76ersのダニー・グリーン、今季最後の試合で左ひざ前十字靭帯断裂の大怪我
  • ジミー・バトラー、76er退団を選んだ理由と「ヒート・カルチャー」を語る
    ジミー・バトラー、76er退団を選んだ理由と「ヒート・カルチャー」を語る

ランダム

  • ドウェイン・ウェイド 逆転決勝ジャンパーD.ウェイドが残り5.9秒に逆転決勝ジャンパー
  • ヒート 12連勝絶好調のヒートが12連勝達成
  • ラプターズ ヒート 第7戦ラプターズが球団史上初のカンファレンスファイナル進出へ
  • アンソニー・デイビス 40-20アンソニー・デイビスが40-20ダブルダブルで記録的パフォーマンス
  • ペリカンズ 連敗 13ペリカンズが球団史上ワーストの連敗記録を13で止める

アーカイブ

About

  • Home
  • Privacy Policy
  • About

NBAサイト&ブログ

  • Bulls Fan in Japan (シカゴ・ブルズのファンサイト)
© TunaDrama 2022
Powered by WordPress • Themify WordPress Themes