ドウェイン・ウェイドの息子ザイールがジャズ傘下のGリーグチームと契約か
ドウェイン・ウェイドの19歳長男ザイール・ウェイドが、カレッジではなくGリーグからNBAを目指す道を選択をした様子だ。
現地メディアの報道によると、ザイール・ウェイドはユタ・ジャズのGリーグ傘下チームであるソルトレイクシティ・スターズと契約を結ぶ見込みとのこと。チームからの正式な発表はまだだが、ジャズのエースであるドノバン・ミッチェルがニュースについてTwitterで言及すると、ザイール自身が「精一杯頑張ります」と返信していた。
父親のドウェイン・ウェイドは、言わずと知れたマイアミ・ヒートの元フランチャイズプレイヤーで、00年代からのNBAを牽引したスーパースターの一人。FMVP(2006年)や得点王(2009年)、通算13回のオールスター選出など数々の功績を残したNBA史を代表するシューティングガードであり、バスケットボール殿堂入りもすでに確実視されている。
そんな偉大な父を持つため、小学生の頃から大きな注目と期待を集めてきたザイール・ウェイド。現在19歳、身長191cmのコンボガードで、高校時代は米ハイスクールバスケの超名門シエラ・キャニオンでプレイした。
なお父ドウェイン・ウェイドは、今年4月にジャズの共同オーナーに就任。そのため、今回ザイール・ウェイドがジャズ傘下チームと契約することについて、ネット上では「ネポティズム」(縁故主義)や「親のコネ」といった批判の声も出ている。
実際に高校卒業時でのザイールの評価はそれほど高くない。米カレッジスポーツの情報サイト『247 Sports』によると、2021年クラスの大学リクルートランキングでは全米289位の星3つ(星5つ中)。通常10代のうちからNBAドラフトで1巡目指名されるのは、高校のシニアイヤーに全米ランキング1~2桁、星5つもしくは4つの評価を受けている選手ばかりだ。
一方、現NBAでトップ10プレイヤーに数えられるスーパースターのステフィン・カリーやデイミアン・リラードも、高校卒業時でのリクルートランキングは今のザイールと同じく星3つの200位以下。そもそも父ドウェイン・ウェイド自身が高校時代は無名で、NCAAで大ブレイクした選手だ。
ザイールには「親の七光り」といったネガティブな評価を一蹴するようなキャリアを送ってほしい。
参考記事:「Bleacher Report」