D.ウェイド 「ヒートのユニフォームで引退したい」
ブルズとのバイアウト成立でFAとなった後にクリーブランド・キャバリアーズと契約を結び、キャリア3チーム目でプレイすることとなったドウェイン・ウェイドだが、今でも相変わらず古巣マイアミ・ヒートに対して強い思いを抱いている。「いつも心の中にはマイアミがある」、ウェイドはキャブスロッカールームで受けたAP通信の取材で、理想の引退について打ち明けた。
「マイアミはいつでも僕を歓迎してくれる。いつの日かヒートのユニフォームを着てキャリアを終えたい。どんな形で実現するかはわからないが、引退を決意した時は、ヒートのユニフォームを着られるようにしたいと思っている。チームに戻るか、あるいはポール・ピアースのように1日契約を結ぶか。いずれにせよキャリアの始まりと終わりを同じ場所で迎えたい」
昨季限りでの現役引退を公言していたポール・ピアースは、7月にボストン・セルティックスとの1日契約にサイン。正式にセルティックスの一員としてキャリアを終えることとなった。ヒートファンとしては、ウェイドがもう一度ヒートユニフォームでフロアに立つ姿を見たいところだろうが、これも選択肢の一つだ。
AP通信によると、ウェイドは家族が再びマイアミに引っ越したため、来季は別々に暮らさなければならないという。そんな事情もあり、今回のFAでは古巣復帰を真剣に検討したらしいが、SGが豊富なヒートロスターの状況を考え、最終的に「今のチームに自分の力は必要ない」という結論に達したらしい。
「正直なところ、今の彼ら(ヒート)は僕を必要としていないと感じたんだ。彼らは良い状況にいると思う。同じチームで来季に臨み、(昨季後半の)30勝11敗が何を意味するのか確かめるべきだ」
また、ウェイドがキャブス移籍を選択したのは、息子の影響も大きかったという。
「大きな決断をする時は、妻と息子に相談する。2人の意見を聞き、彼らが何を希望しているのかを考えるようにしている。息子はこんな風に言ってくれた、『父さんにはこっち(マイアミ)に戻ってきて欲しい。もっとそばにいて欲しい。だけどそれ以上に、4つ目のリングを勝ち取ってほしい』」
– D.ウェイド
ヒートもウェイドのチーム復帰を望んでいる。2016年にウェイドがブルズへと移籍した際には、「鍵は玄関マットの下に置いておくから」と、いつでも帰っておいでというメッセージを地元紙の一面広告に掲載。今オフには、エリック・スポールストラをはじめ、ユドニス・ハスレムやハッサン・ホワイトサイド、ゴラン・ドラギッチらもウェイドにラブコールを送っていた。
どんな形になるかはわからないが、ウェイドがヒートとしてキャリアを終える可能性は高そうだ。
参考記事:「AP」