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デアンドレ・ジョーダン マブス
2015 7 5

デアンドレ・ジョーダンがマブスへ、クリッパーズは終了か?

クリッパーズ, デアンドレ・ジョーダン, マブス, 移籍 32

現地3日、FAセンターのデアンドレ・ジョーダンがダラス・マーベリックスと契約を結ぶことで合意した。

報道によると、マブスのオファーは4年/8100万ドル。クリッパーズが提示したとされる5年/1億0900万ドルのMAXオファーよりも少ない年棒を選んでの移籍となる。

ジョーダンの獲得は、マブスにとってスティールだ。ジョーダンは、言ってみればタイソン・チャンドラーのアップグレードバージョン。ピック&ロールとボールムーブメント、スペーシングを最大の武器とするマブスのシステムに、難なくフィットできるだろう。加えて、ディフェンス面では申し分ない。

ドリブルやポストアップが苦手なため、ジョーダンのオフェンスバリエーションの少なさを問題視する声も少なくはないが、それでもピック&ロールからのダイブとオフェンスリバウンドは超1流。使い方によっては極めて優秀な得点源となり、その証拠にブレイク・グリフィンが離脱した昨季2月~3月半ばの15試合では、15得点、5.9オフェンスリバウンドを平均した。もちろん、クリス・ポールがいたからこそ、ジョーダンがあれだけオフェンス面で活躍できた、という部分はある。

▼デアンドレ・ジョーダン、2014-15シーズンTop10プレー

マブスは、SGポジションでもモンタ・エリスからウェズリー・マシューズへとアップグレードすることに成功した(怪我前の状態に完全回復できればだが)。後はボールハンドラーを見つけることができれば、昨季よりも強いチームになるはず。

マブスのリクルート力

ジョーダンが移籍を決心したのは、マブスの熱烈なリクルート活動が大きな理由の一つだとされている。ロサンゼルスで行われたFA交渉ミーティングには、ダーク・ノビツキーがわざわざ休暇を切り上げて出席。チャンドラー・パーソンズは、リクルーターとして何度もジョーダンと時間を過ごし、オーナーのマーク・キューバンやリック・カーライルHCも食事などを共にしたそうだ。

まさにフルコートプレス。ジョーダンはお金よりも、こういった注目やスタークラスの待遇を望んでいたのかもしれない。

反対にクリッパーズのミーティングでは、プレーヤーが誰一人として参加しなかったという。

クリッパーズ終了?

リーグトップ10の選手であるクリス・ポールとブレイク・グリフィン、良き理解者だったドック・リバースHC、1億ドルオーバーのMAXオファー…。正直なところ、ジョーダンがこれらすべてを蹴って、より低い年棒でマブスを選んだというのは信じられない。CP3との確執が想像以上に深刻だったのか…?

とにかくクリッパーズにとって最も恐れていた事が現実となってしまった。すぐにでも代わりのビッグマンを探さなければならないが、そのための手段がほとんどないのだ。

現時点でクリッパーズは、すでにサラリーキャップを200万ドル以上オーバーしている(※2015-16シーズンの予想キャップスペース6900万ドルに対して、来季クリッパーズの確定サラリーはすでに7170万ドル)。よって、フリーエージェントでスタメンクラスのプレーヤーを獲得するのは事実上不可能。あとはミッドレベル、もしくはミニマム・サラリー例外条項を使うしかないのだが…。

MLEもすでに半分以下

ミッドレベル例外条項(MLE)とは、キャップに空きのないチームでもFA選手と契約できる特別なサラリー枠。来季クリッパーズの場合は、ジョーダンが離脱したことで、ラグジュアリータックスのラインを超えていないチームとなり、546万ドルのMLEスペースが与えられる。

だがクリッパーズは、この546万ドルから、すでに338万ドルをポール・ピアースに費やしているため、MLE枠は227万ドルしか残っていない。同じくキャップ状況に左右されないミニマム・サラリー例外条項も、上限額が約150万ドル程度。150万ドル~227万ドルの年棒で契約してくれるスタメンクラスのセンターなど、NBAには存在しない。

こうなると、クリッパーズが他に取れるオプションは…。

3チーム間のサイン&トレード

クリッパーズの選択肢の1つとして報じられているのは、マブス/ペイサーズとの3チーム間サイン&トレードだ。

まず、クリッパーズはトレードを前提にジョーダンと契約して、マブスへと放出。そしてマブスは同様にエリスをペイサーズへとサイン&トレードし、ペイサーズはクリッパーズにロイ・ヒバートを送る、という流れになる。ジョーダンの代わりにヒバートを手に入れられれば上等だ。

ただこのオプションは、エリスとジョーダンをそれぞれ自力で獲得できるマブスとペイサーズにとって何のメリットもなく、実現の可能性は低い。メリットがないどころか、NBAには「サイン&トレードで選手を獲得したチームは、いかなる条件でもラグジュアリータックスを400万ドル以上超えることができない」というルールがあるため、不必要な制限を負ってしまうことになる。

そもそもマブスにしてみれば、同じカンファレンスのライバルチームを無条件で助ける理由など皆無。クリッパーズがドラフト指名権をプラスで提示できるのなら話は変わってくるが、残念ながらそんな上等な物は持ち合わせていない。

クロフォード放出

Yahoo Sportsの報道によると、グリズリーズがセンターのコスタ・コフォスのサイン&トレードを模索している様子。クリッパーズにとっては、恐らくコフォス獲得が残されたベストオプションだろう。ジャマール・クロフォードとの交換なら、グリズリーズは応じるかもしれない。

パーキンス

とりあえずグレン・デイビスと再契約、そしてケンドリック・パーキンスとミニマム契約を結んで、リバースHC、ピアースと共に、6,7年前のセルティックスメンバーのコレクションを増やす、というのも選択肢の一つだ。

他には、ミッドレベル/ミニマム・サラリーで若手ビッグを発掘するか、もしくは大ベテランを集めるか。あるいは、グリフィンをセンターに置いてスモールボール主体に切り替えるというチョイスもあるが、それには層が薄すぎるし、複数のポジションをガードできる選手が少なすぎる気がする。

いずれにせよ、クリッパーズは大ピンチだ。プランB的なものがまるでない。それでもCP3とグリフィンの2人がいるので、いきなり下位チームに転落するなんてことはないだろうが、このままではプレーオフを勝ち上がるのは極めて難しいだろう。

クリッパーズは完全にしくじった。

Image by Keith Allison/Flickr

参考記事:「ESPN」

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