勝負所での致命的な誤審にリラードが激怒
デイミアン・リラードがコートの上でこれほど審判に怒りを爆発させたのは初めてだと思う。
現地7日に行われたポートランド・トレイルブレイザーズ対ユタ・ジャズ戦でのこと。ブレイザーズの2点ビハインドで迎えた第4Q残り12秒の正念場で、リラードは鋭いドライブから同点のレイアップを狙いに行くも、ルディ・ゴベアがバックボードに当たった後のボールをブロック。明らかなゴールテンディングだったが、審判はそれを見逃してしまった。
リラードをはじめ、ブレイザーズは激しく抗議してリプレイを要求したが、そもそもこのプレイで笛が鳴っていないため却下。本来なら同点となるべきところだったが、2点差のままジャズにフリースローが与えられ、最終的にブレイザーズの敗北で試合は終わる。
終了のブザーが鳴ると、リラードはキレた。審判に飛びかかっていきそうな剣幕で、チームスタッフから制止されなければならないほどキレた。
現在ブレイザーズは24勝29敗のウェスト9位で、8位のグリズリーズとの差は2.5ゲーム。もしこの日の試合に勝利できていれば、1.5ゲーム差まで詰め寄っていたところだ。リラードが激怒するのも無理ない。
ロッカールームに移動してからも、リラードの怒りは収まらず。ドラフト前ワークアウトの頃からずっとリラードを追ってきたというブレイザーズ番記者のCasey Holdahl記者によれば、試合後のロッカールームでこれほど怒りをあらわにしたリラードは初めて見たという。
以下、リラードのコメント:
「ジャズは僕に対してダブルチームやトラップを仕掛け、フィジカルにプレイした。それで僕に与えられたフリースローはたったの3本。試合を通して体をぶつけられたり掴まれたりしていたのにね。でもそれは気にしていない」
「許せないのは、試合の最後に簡単なコールを見逃したこと。それなのに審判たちは、『ノーコールだったのは明らか。ゴールテンディングではなかった』と言い張るんだ。そのせいで試合に負けた」
両チームがクラッチショットを決め合う最高にエキサイティングな試合だっただけに、こんな形で終わったのはとても残念。特にリラードは42得点をマークし、正念場では完全に「Dame Time」に入っていた。
試合後、審判は問題のプレイについて誤審があったことを認める声明を発表。それに対してリラードは、「そんなくだらない言い訳は聞きたくない」とツイートしている。
リラードが試合後に見せた行動や発言は通常なら罰金処分の対象となるが、今回の件でNBAがどう動くのか注目したい。
NBA選手たちの反応
試合後、問題の“ノーコール”はソーシャルメディアで物議を醸し、多くのNBA選手や関係者たちが声をあげた。
ブレイザーズのユスフ・ヌルキッチは、明らかなゴールテンディングを見逃した審判を皮肉るツイート:
・ルカ・ドンチッチ
「あのゴールテンディングを見逃すとか?」
・JR・スミス
「今夜の失態について、審判は罰金処分を科されるべき」
・ケンドリック・パーキンス
「デイムのカウント・ワンスローになるべきだった!審判のせいで台無しだ」
ボックススコア:「NBA」