TunaDrama
  • Home
  • ブログ
  • News
  • Video
  • FIBA
  • Twitter
  • Facebook
デマー・デローザン インタビュー
2019 6 11

デマー・デローザン 「俺はいけにえの子羊になった」

デマー・デローザン 0

2018年のオフシーズン、トロント・ラプターズはデマー・デローザンをトレード放出し、残り契約が実質1年だったカワイ・レナードをチームに迎えるという大胆な賭けに出た。

長年チームに尽くしてきたフランチャイズエースに突然見切りをつけたことと、レナードがLAへの移籍を望んでいるという報道も出ていたため、トレード成立当初はマサイ・ウジリGMの決断に対して「残酷で無謀すぎる」といった批判的な意見も多くみられた。だが蓋を開けてみれば、ラプターズは強豪揃いの今季イーストプレイオフを勝ち抜き、球団史上初となる念願のカンファレンス制覇を達成。もし今夏FAでレナードが再契約しなかったとしても、頭打ち状態だったラプターズにとってトレードは大正解だったと言えるかもしれない。

そんなラプターズの成功を、元チームエースのデローザンはどんな気持ちで見ていたのだろう?

デローザンは『Bleacher Report』のインタビュー企画で現在の心境を告白した。

Q:デマーは今どんな気持ち?

「カイル(ラウリー)は僕の大親友だ。だから親友を応援しているよ。僕たちがずっと目標にしてきたことを達成してほしいと思っている。彼は今それを実現するチャンスを手にした。ラプターズの他の選手たちも、僕が応援していることを知っているはずだ」

Q:「デマーでは不可能だった。カワイだからこそ実現できた」などと言われているけど、そういった意見にどう反論する?

「正直なところ、この件について語るのは初めてかもしれない。内輪の人達には言っているけどね。僕が長年をかけて基礎を築いてきたからこそ、今のラプターズがある。その時期がなければ何も実現できなかっただろう。僕は戦った。自分を犠牲にした。限界に挑戦し続けた。僕は“贖罪の羊”になったんだ。『(ラプターズが)多くを達成できたのは自分のおかげ』、そう思うようにしているよ。ラプターズとしては『次のステージに進むためには何ができるだろうか?』と考えた末の決断だったのだろう」

Q:ラプターズからトレードされることを知った時、怒りの気持ちと悲しみの気持ちのどちらが大きかった?

「傷心の気持ちが大きかった。だって19歳から28歳までを捧げた場所だからね。僕はトロントで多くを学び、成長した。それが僕の知らないところで一瞬にして終わってしまった。もちろんショックだよ。結局のところ僕らも人間なんだ。辛かった」

本当にデローザンの言う通りだと思う。「長所はダンクのみ」などと評価されていた新人時代から地道な努力で成長を続けてオールスターへと躍進し、ドアマットチームだったラプターズをイースト強豪へと牽引したデローザンの存在があったからこそ、今のラプターズの成功がある。

ラプターズがファイナル進出を決めた数日後、デローザンはインスタグラムに悲壮感漂うポエムを投稿していた。メンタルがかなり弱っているのかなと少し気になっていたが、インタビュアーのかなり突っ込んだ質問にも笑顔で回答する姿を見て安心した。

▼5月末のインスタ投稿

https://www.instagram.com/p/ByAtgpyAnfG

「孤独は人を強くする。友人など必要ない…」
– デマー・デローザン

また同インタビューでデローザンは、スパーズでのシーズンについても言及。

Q:グレッグ・ポポビッチHCの指揮下でプレイした感想は?

「ポップ(ポポビッチHC)はすごくクール。まるで(映画『ゴッドファーザー』の)ヴィトー・コルレオーネのような存在だ。バスケットボールのコーチとしてだけでなく、人間としても素晴らしい。つい先日も、ポップに電話して冗談を言い合った。彼はスマホが使えないんだ。どうも最新のテクノロジーが大嫌いらしい。そのくせ彼はいつも『これはTwitterに載せよう』とか言っている。アカウントすら持っていないのにね。そもそもポップはTwitterのことを『ツイッターグラム』と間違えて呼んでいるんだ」

Q:ポポビッチHCとのミーティングから学んだことを教えて?

「あるミーティングで、ポップは『皇帝ペンギン』というドキュメンタリー映画をチームに見せた。その映画の内容はペンギンの出産と育児。オスペンギンが卵を温め、メスペンギンが餌を取りに行く。それから2カ月後にペンギンは卵を持って90マイルを旅する。この映画から学んだのは、『人生は持ちつ持たれつ』ということ。チームが一丸となって努力すれば、不可能を可能にできる」

Q:ポポビッチHCはシーズンを通して“チーム・ディナー”にたくさんお金を使うと聞いたことがあるけど?

「参加必須のイベントだね。ポップはそれを『break bread』と呼んでいる。試合に勝とうが負けようが、遠征先では食事を共にする。それぞれの家族も一緒になって楽しい時間を過ごすんだ」

※   ※   ※

2018-19シーズンのデローザンは、新天地サンアントニオでエースの一人としてチームを引っ張り、21.2得点、6.2アシスト、6.0リバウンドを平均。ラプターズ時代よりもプレイメイキングにさらに磨きがかかり、平均アシストでキャリアハイを記録したが、その一方でロングレンジショットをまったく打たなく(打てなく?)なってしまい、シーズン77試合の合計スリー試投数が45本、さらに成功数がわずか7本に終わった。

グレッグ・ポポビッチHCはシーズン最後の記者会見で、デローザンとラマーカス・オルドリッジにもっとスリーを打たせることが来季スパーズの課題の一つだと語っている。

▼2018-19シーズンDDハイライト

Video:「YouTube」

スパーズのマレーが弟に愛情のこもったサプライズ、卒業祝いで新車をプレゼント カリーとクレイのクラッチスリーでウォリアーズがファイナル第5戦勝利

Related Posts

デマー・デローザン 2万得点

ブログ

デマー・デローザンがNBA史上50人目の快挙、キャリア通算2万得点到達

デローザン 41得点

ブログ

デローザンがプレイオフ自己最多の41得点、ブルズとバックスのシリーズ1勝1敗へ

デマー・デローザン 8試合連続

ブログ

デローザンが8試合連続で35得点超え、NBA史上7人目の快挙

デマー・デローザン ウィルト

ブログ

デローザンがウィルト超えの大快挙、7試合連続で35得点&FG成功率50%以上をマーク

特集

  • 2016年オールスターのスラムダンクコンテストが何度見ても最高すぎる

    2016年オールスターのスラムダンクコンテストが何度見ても最高すぎる

    2021年9月1日
  • ベスト・オブ・NBA: ウォリアーズの「サイクロン」

    ベスト・オブ・NBA: ウォリアーズの「サイクロン」

    2017年10月18日
  • ステフィン・カリーが再び40得点、教科書に載せるべき第4Qパフォーマンス

    ステフィン・カリーが再び40得点、教科書に載せるべき第4Qパフォーマンス

    2021年11月20日
  • マブスのリック・カーライルHC「ポストアップは時代遅れ」

    マブスのリック・カーライルHC「ポストアップは時代遅れ」

    2020年6月3日
  • 【ポイントゴッド】クリス・ポールが3つの球団で17連勝達成

    【ポイントゴッド】クリス・ポールが3つの球団で17連勝達成

    2021年12月2日
  • ベスト・オブ・NBA: ニコラ・ヨキッチの多彩なパス

    ベスト・オブ・NBA: ニコラ・ヨキッチの多彩なパス

    2017年10月14日
  • カワイ・レナードがフロアにいるとスパーズの失点が増えるのはなぜ?

    カワイ・レナードがフロアにいるとスパーズの失点が増えるのはなぜ?

    2016年12月31日
  • NBAで最も多くのブザービーターを決めた選手は誰?

    NBAで最も多くのブザービーターを決めた選手は誰?

    2020年2月19日
  • デイミアン・リラードが海外掲示板Redditに降臨「なんでも聞いてくれ」

    デイミアン・リラードが海外掲示板Redditに降臨「なんでも聞いてくれ」

    2021年12月7日

NEW

  • クリス・ポール ウォリアーズウォリアーズ新加入のクリス・ポール、移籍後初会見でしわくちゃのユニフォームを渡される
  • デイミアン・リラード トレード 2023デイミアン・リラード、もしトレードされるなら「マイアミかブルックリンがいい」
  • スパーズ 1位指名スパーズがウェンビー争奪戦に大勝利、2023NBAドラフト1位指名権獲得!!
  • ヨキッチ 53得点センターとしてプレイオフ史上2人目の50得点超え、ヨキッチが快挙達成も勝利ならず
  • 動物 NBA2023NBAプレイオフ第1ラウンド:動物系チームが全滅
  • ジミー・バトラー 56得点ジミー・バトラーが自己ベスト56得点、ヒートのプレイオフ球団新記録を樹立
  • マルコム・ブログドン シックスマンセルティックスのマルコム・ブログドンが2022-23シックスマン賞受賞
  • ドレイモンド・グリーン 出場停止 2023サボニス踏みつけたドレイモンド・グリーン、1試合の出場停止処分へ
  • ウルブズ ヒート 2023ウルブズとヒートが8位シードで2023プレイオフ進出へ
  • マブス 敗退スターデュオ不発、マブスが4年ぶりのレギュラーシーズン敗退へ

ポピュラー

  • 【フォーブス誌調べ】歴代アスリートの生涯収入ランキング: ジョーダンが今なお1位
    【フォーブス誌調べ】歴代アスリートの生涯収入ランキング: ジョーダンが今なお1位
  • バスケ界の伝説 ウィルト・チェンバレンの「100点ゲーム」はこうして生まれた
    バスケ界の伝説 ウィルト・チェンバレンの「100点ゲーム」はこうして生まれた
  • ウォリアーズ新加入のクリス・ポール、移籍後初会見でしわくちゃのユニフォームを渡される
    ウォリアーズ新加入のクリス・ポール、移籍後初会見でしわくちゃのユニフォームを渡される
  • NBA選手たちが語る、コービー・ブライアントのワーカホリックなエピソード
    NBA選手たちが語る、コービー・ブライアントのワーカホリックなエピソード
  • Tマックが引退を表明!!その輝かしいキャリアを振り返ってみよう
    Tマックが引退を表明!!その輝かしいキャリアを振り返ってみよう
  • ストックトンとマローンの芸術的なピック&ロールを堪能できる7分動画
    ストックトンとマローンの芸術的なピック&ロールを堪能できる7分動画
  • 【鈴が鳴る】これぞNBA流クリスマスソングの演奏会
    【鈴が鳴る】これぞNBA流クリスマスソングの演奏会
  • カワイ・レナード、やっぱり手が巨大だった
    カワイ・レナード、やっぱり手が巨大だった
  • キングス、トレードでサボニス獲得のため若手ホープのタイリース・ハリバートン放出
    キングス、トレードでサボニス獲得のため若手ホープのタイリース・ハリバートン放出
  • 歴代屈指の3Pシューター カイル・コーバーがブルックリン・ネッツのコーチングスタッフ入りへ
    歴代屈指の3Pシューター カイル・コーバーがブルックリン・ネッツのコーチングスタッフ入りへ

ランダム

  • フランス スロベニア 準決勝バトゥームの決勝ブロックでフランスがスロベニアに辛勝、21年ぶりの五輪メダル確定
  • アンソニー・エドワーズ プレイオフデビューウルブズ2年目のアンソニー・エドワーズ、プレイオフデビュー戦で36得点
  • ドンチッチ 第1Qドンチッチがたった1人でウォリアーズを上回る記録的な第1Qパフォーマンス
  • 2017年 ベストプレイ NBA2017年NBAのベストプレイ10選
  • 月間賞 2016年3月2016年3月のNBA月間賞: レブロンが2ヵ月連続でイースト最優秀選手、タウンズは5連続のルーキー賞

アーカイブ

About

  • Home
  • Privacy Policy
  • About

NBAサイト&ブログ

  • Bulls Fan in Japan (シカゴ・ブルズのファンサイト)
© TunaDrama 2025
Powered by WordPress • Themify WordPress Themes