ルカ・ドンチッチ、ラスト3分の11連続得点でマブスを逆転勝利に牽引
ここ数年のアメリカン・エアラインズ・センターで最も沸き立った瞬間だったと言える。
ダラス・マーベリックス新人のルカ・ドンチッチが、現地8日にホームで行われたヒューストン・ロケッツ戦のクラッチタイムに大爆発。ラスト3分間で11連続得点をあげて完全に試合をテイクオーバーし、マブスを逆転勝利へと導いた。
この日の試合では、大部分でシューティングに精彩を欠いていたドンチッチだったが、マブスの8点ビハインドで迎えた第4Q残り2分48秒にコーナースリーを沈めてリズムを掴むと、次にクリント・カペラとのアイソレーションからステップバックのロングスリーに成功。
続くポゼッションで、P.J・タッカーをパワーで押し切りながらフローターをねじ込み、試合を同点に持ち込むと、残り57秒には再びカペラとの1on1から芸術的なステップバックスリーを沈め、マブスに3点リードをもたらした。
▼11-0のソロラン
最後のステップバックには本当に度肝を抜かれた。デビューからわずか20数試合の19歳新人選手が、不調気味だった試合の正念場でこういったショットを放つ度胸を持っており、しかもそれを決めてしまうというのが信じられない。まさにこれこそがスターの資質なのだろう。
▼何度でも見たくなるスーパーショット
https://twitter.com/BleacherReport/status/1071575506682703872
マブスはドンチッチが21得点を獲得した他、ウェスリー・マシューズが21得点、ディアンドレ・ジョーダンが12得点、20リバウンドで活躍。ドラフト2巡目ルーキーのジェイレン・ブランソンは、ジェイムス・ハーデンやクリス・ポールらオールスターとマッチアップしながら、14得点/3アシスト/3スティールとオールラウンドなパフォーマンスで勝利に大貢献した。
なおこの日の試合では、第2Qのタイムアウト中に、スポーツメディア「Ringer」のスタッフが作成したドンチッチのトリビュートソング『Halleluka』(ハレルカ)が生演奏された。ルーキーがこれほどのスター待遇を受けるのは異例だ。
https://twitter.com/dallasmavs/status/1071558105232592896
マブスはこの商機を逃すまいと、さっそく『Halleluka』のグッズを販売している。
開幕2勝7敗と不安だらけのシーズンスタートだった今季マブスだが、その後の15試合で11勝4敗と快進撃を続けており、現地9日の時点でウェスト8位を維持。ダーク・ノビツキーが近々復帰するとみられており、そこからさらに勢いが増すかもしれない。
一方で敗れたロケッツは、ジェイムス・ハーデンが35得点/8アシスト、クリス・ポールが23得点/8アシストで奮闘。試合残り3分で8点リードと勝利を掴みかけていたが、勝負所でポールが2本連続でフリースローに失敗したり、新人選手にイージーなバックドアカットからの得点を許してしまったりと、らしくないミスが続いた。
▼CP3のようなIQの高い選手がFTラインのジョーダンに気を取られ過ぎていたのが謎
昨季は65勝17敗でリーグ1位だったロケッツだが、今季は25試合を終えた時点で11勝14敗のウェスト14位と大苦戦している。
ボックススコア:「NBA」