アンドレ・ドラモンドが1試合のフリースロー失敗数で歴代記録更新
ヒューストン・ロケッツが現地20日、本拠地トヨタセンターで行われた試合で、デトロイト・ピストンズ相手に究極レベルのハック戦略を仕掛けた。
ピストンズの9点リードで突入した後半、ロケッツはKJ・マクダニエルをスターターで投入し、第3Q開始から10秒間で意図的にアンドレ・ドラモンドを5回連続でファウル。一瞬でチームをペナルティへと持ち込み、ドラモンドをフリースローラインに立たせた。
ゲームログもおかしなことに…
この日のマクダニエルの仕事は、この10秒で終了。チームのためとはいえ、こんな使い方をされるのは悔しいことだろう。
その後もロケッツは7ポゼッション連続でドラモンドをハック。ファンにとって見るに耐えない展開となったが、このハック戦略はそれなりに効果を発揮した。
ドラモンドがフリースロー16本中5本を記録する中、ロケッツは3本のスリーを含む6本のフィールドゴールを獲得。15-5のランを仕掛け、後半開始3分30秒で逆転に成功する。
しかし、そこから試合は、ドラモンドをベンチに下げたピストンズが再び主導権を奪い返し、第4Q中盤でこの日最大の16点リードを確保。その後もロケッツの追随を振り切り、123-114で勝利を収めた。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
DET | 33 | 23 | 29 | 38 | 123 |
HOU | 23 | 24 | 32 | 35 | 114 |
FTミスの歴代記録
最終的にドラモンドは、フリースロー36本中13本成功を記録し、17得点、11リバウンドを獲得。1試合で23本のフリースロー失敗は、歴代NBAの最多記録となる。
▼FTミス最多記録
FT | 失敗 | 得点 | |
アンドレ・ドラモンド (2016/1/20) |
13/36 36.1% |
23本 | 17 |
デアンドレ・ジョーダン (2015/11/30) |
12/34 35.3% |
22本 | 18 |
ウィルト・チェンバレン (1967/12/1) |
8/30 26.7% |
22本 | 52 |
20日の試合でピストンズは、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープとマーカス・モリスがそれぞれ22得点で活躍。ロケッツは、ジェイムス・ハーデンが33得点、17リバウンド、14アシストでトリプルダブルを記録している。
ボックススコア:「NBA」