デュラントやナッシュがスコッティ・バーンズを称賛「競争心とIQを持ち合わせた稀有な新人」
シーズン開幕から約3週間の時点で、平均得点とリバウンドの2項目で今季ルーキー首位の数字を記録(16.6得点、8.7リバウンド)している2021ドラフト4位指名のスコッティ・バーンズ。
ドラフト時の評価では「粗削りながら将来性の高い“ポテンシャル指名”」と見る声も少なくなかったバーンズだが、レギュラーシーズン開幕直後からNBAで十分に通用するレベルの選手としてトロント・ラプターズの即戦力となっている。
現地7日のブルックリン・ネッツ戦では31分の出場で8得点、7リバウンド、4アシスト、5スティールとオールラウンドに活躍。第2Q終盤には、ケビン・デュラントから直接ボールを奪い取り、トランジションでダンクを叩き込むファインプレイを決めた。
試合後、デュラントはバーンズとの初対戦について「彼はいくつだっけ?19歳か20歳?マジかよ…」とコメント。バーンズが持つ若手選手としてはレアなバスケットボールIQの高さを称賛した。
「競争心や勝利への執着心が強い選手はたくさんいる。ただスコッティ・バーンズが稀有な存在である理由は、彼のバスケットボールIQやサイズ、ゲームへの熱意。彼のプレイを見れば、それらのすべてが光っているのが分かる」
「競争心の強い若手選手は今のリーグにたくさんいるが、それに加えてバーンズには冷静にゲームを読む力が備わっている。彼の年齢でそれができる若手は稀だ。すでに彼は勝利につながる正しいプレイの仕方を知っている選手。これからさらに良くなる一方だろう」
– ケビン・デュラント
▼デビュー2戦目で25/13のダブルダブルを達成したバーンズ
またネッツのスティーブ・ナッシュHCもバーンズを評価しており、特にディフェンダーとしての汎用性の高さを絶賛している。
「彼は自分のプレイに自信と信念を持っており、さまざまな角度からゲームにインパクトを与えることができる。オフェンス面では高い潜在才能を持ち、まだまだ成長していく選手だと思う。ディフェンス面では非常に汎用性の高い選手。複数のポジションをガードしながら、いろいろなスキルセットやオフェンスアクションにも対応できる。これだけ早い段階でインパクトを残せるなんて、とても素晴らしいルーキーだ」
– スティーブ・ナッシュ
歴代屈指のスコアラーとパサーから称賛を得た20歳のバーンズ。今季新人王レースでは、今のところキャブスのエバン・モーブリーと並んで先頭を走っている印象だ。ラプターズエースのパスカル・シアカムが復帰したことで、今後バーンズのボールタッチがどう変わるのかに注目したい。
なお同日の試合は、ネッツが116-103でラプターズを下し、今季成績をイースト3位タイの7勝3敗に更新。デュラントがゲーム最多の31得点、ジェイムス・ハーデンが28得点/10リバウンドでチームを引っ張った。
ボックススコア:「NBA」