ドラフト目玉選手のジョエル・エンビードが右足疲労骨折で手術
2014年NBAドラフトの1位指名有力候補だったジョエル・エンビードが、右足に疲労骨折の重傷を負い、緊急で手術が必要となった。複数のスポーツメディアが報じている。
エージェントの発表によると、エンビードが負傷したのは右足の舟状骨(下図)。
エンビードは現地20日に手術を予定しており、今後のワークアウトには一切参加しない。また術後は10日~2週間ほど飛行機に乗れないので、26日に行われるドラフトも出席しないものとみられる。
「失望は必然…。だが挫折はチョイスだ」
– ジョエル・エンビード
エンビードの実力とポテンシャルの高さは、間違いなく1位指名に値するものだ。彼のワークアウト映像をみればそれがよくわかる。わずか20歳にしてパワー、クイックネス、フットワーク、シュートタッチを兼ね揃えた近年では珍しい逸材センターで、「アキーム・オラジュワンの再来」と評するスカウトもいるほど。
しかしドラフトを目前にして今回の骨折…。しかもACL損傷のような事故的な怪我ではなく、体が悲鳴をあげているというサインの1つでもある疲労骨折だ。
キャリアを脅かすような怪我ではないが、それに加えてエンビードは以前から背中にも問題を抱えているため、ドラフト上位チームはリスクを考慮して指名に慎重になることが予想される。今年のドラフトは粒揃いなので、もしかすると全体6位あたりまで落ちるかもしれない。
エンビードのバスケ歴はまだ4年。他の選手たちと比べて体を酷使してきた期間は短いが、7フットの巨体はやはり足腰への負担が大きく、健康状態を維持するのが大変だ。
エンビードの体が年間82試合+プレイオフのハードスケジュールに耐えられるかどうか、指名するチームにとってはそれなりのギャンブルとなる。アップサイドは無限大だが、同時にグレッグ・オデン2.0になる可能性も少なくない。エンビードが無事に回復して、その貴重なポテンシャルを最大限に発揮できることを祈るばかりだ。
ソース:「ESPN」