今季新人王の有力候補、キャブスのエバン・モーブリーが肘の怪我で2~4週間の離脱
開幕9勝6敗と、レブロン退団後で最高のシーズンスタートを切っている今季クリーブランド・キャバリアーズの主力陣から再び負傷者が出てしまった。
キャブスは現地16日、新人ビッグマンのエバン・モーブリーが右肘の負傷によりチームを離脱することを発表。復帰時期は2~4週間後になる見込みだという。
キャブスの発表によると、モーブリーは現地15日に行われたセルティックス戦の第3Qに肘の捻挫を理由に途中退場。同日のモーブリーはFG11本中0本の1得点と絶不調だった。なので試合序盤の時点から痛みに耐えながらプレイしていたのかもしれない。
2021年ドラフト3位指名のモーブリーは、デビュー戦からキャブス先発として活躍し、開幕15試合で14.6得点、8.0リバウンド、2.5アシストを平均。得点とリバウンドでラプターズのスコッティ・バーンズに次ぐ今季新人2位の数字を記録しており、ダブルダブルの達成数(4回)では新人1位だ。
モーブリーはルーキーとは思えないほど万能な7フッター。特に守備面ではほぼ弱点がなく、ペリメーターでガードにスイッチしても難なく守れる機動力と冷静さをすでに持ち合わせている。
▼リラードのアイソレーションすら潰せる新人ビッグマン
またオフェンス面でも優秀なリムランができることに加え、ビッグマンとしてはハンドリングのスキルが非常に高い。ボールハンドラーとしてジャレット・アレンとの4番-5番ピック&ロールを指揮し、スイッチした敵センターをドリブルでぶち抜いてレイアップを決めるようなシーンもあった。
一方で、まだ20歳のモーブリーは当然ながら身体が完成していないため、ベテラン選手たちにペイントエリアで当たり負けすることも度々ある。今後ポストアップでミスマッチを蹂躙できるようなフィジカルとスキルを身に着ければ、クリス・ボッシュの上位互換的な究極のオールラウンドビッグマンになれる可能性を秘めた選手だ。
キャブスではモーブリーの他、すでにコリン・セクストンが左ひざの半月板断裂で長期離脱を余儀なくされている厳しい状況。さらにラウリ・マルカネンとケビン・ラブがコロナの安全衛生プロトコルのため欠場中だ。
今季キャブスのような若さとエナジー溢れる若手チームに怪我でブレーキがかかるのは本当に残念。
参考記事:「NBA」