マイアミ・ヒートが4勝1敗でホークス撃破、イーストセミファイナル進出へ
マイアミ・ヒートが現地4月26日、本拠地FTXアリーナで行われたアトランタ・ホークスとのファーストラウンド第5戦に97-94で勝利。シリーズを4勝1敗のジェントルマン・スイープで制し、2年ぶりのイースタンカンファレンス・セミファイナル進出を決めた。
この日の第5戦では、ジミー・バトラーとカイル・ラウリーの主力2人が欠場していた1位シードのヒート。苦しい戦いが予想されたが、再び相手エースのトレイ・ヤングを封じ込める見事なチームディフェンスを見せつつ、バム・アデバヨやビクター・オラディポらがステップアップ。第2Q終盤に17-0のランを展開して主導権を握ると、後半には第4Qにホークスの猛反撃を食らいながらも、最後までリードを維持した。
▼ラスト2分37秒の戦い
ヒートは、バトラーの代わりに先発出場したビクター・オラディポが23得点、バム・アデバヨが20得点/11リバウンドのダブルダブルをマークしてチームを牽引。ベンチからは、タイラー・ヒーローが16得点、ケイレブ・マーティンが10得点で勝利に貢献した。
ブルックリン・ネッツを4-0でスウィープしたボストン・セルティックスに次いで、今ポストシーズン2番目に第1ラウンド突破を決めたヒート。次のラウンドでは、4位のフィラデルフィア・76ersもしくは5位のトロント・ラプターズと対戦。76ersとラプターズのシリーズは、3勝2敗で76ersがリードしている。
一方でホークスは、ディアンドレ・ハンターがゲーム最多の35得点/11リバウンドで奮闘。エースのトレイ・ヤングは、FG12本中2本成功の11得点/7ターンオーバーと再び精彩を欠いた。
ヤング絶不調
昨季プレイオフでは5位シードからカンファレンス決勝進出を果たす大旋風を巻き起こしたホークスだが、今季は1勝4敗で第1ラウンド敗退。特にフランチャイズスターのトレイ・ヤングが、ヒートのフィジカルかつ統率のとれたディフェンスに大苦戦した。
▼ヤングの昨季/今季プレイオフスタッツ
- 2021(15試合):28.8得点、9.5アシスト、FG成功率41.8%
- 2022(5試合):15.4得点、6.0アシスト、FG成功率31.9%
今季ポストシーズン5試合の合計で、フィールドゴール成功(22本)よりも多くのターンオーバー(30本)を記録してしまったヤング。試合後の会見では、ヒートの守備を称賛しつつ「次に同じチャレンジに直面するときは、もっと良いプレイができるようにする」と決意をコメントした。
なお今オフのホークスでは、2019年ドラフト4位指名のハンターがルーキー延長契約の対象となる。将来のホークスにとって欠かせない選手なのは間違いないので、どんなオファーが提示されるのか注目したい。
ボックススコア:「NBA」