ホーネッツ、ケンバ・ウォーカーのトレードも検討
シャーロット・ホーネッツが、キャップ状況を改善させるため、ケンバ・ウォーカーの放出も視野に入れている模様。ESPNのAdrian Wojnarowski記者が、リーグ関係者から得た情報として伝えている。
ウォーカーの名前がトレード候補として本格的に挙がるのは今回が初めてだ。
主力陣の不調やスティーブ・クリフォードHCの病気離脱(21試合欠場)などが原因で低迷が続いている今季のホーネッツは、シーズン前半を終えた時点で18勝26敗のイースト11位。8位のミルウォーキー・バックスから4.5ゲーム差と、まだまだポストシーズン進出を狙える位置にいるが、リーグ下位チームともそれなりに差がついており、このままいけばプレイオフに出られず、さらに今夏のドラフト順位もあまり高くないという中途半端なポジションに終わってしまう可能性が高い。このタイミングでのウォーカー放出は、ホーネッツが現状に見切りをつけて完全な再建に突入することを意味する。
現在ウォーカーは、2018-19シーズンまで続く年棒1200万ドルの超割安契約下にある。PGポジションを補強したいプレイオフチームにとっては最高に魅力的な話だが、ESPNによると、ホーネッツがトレードに応じるための主な条件は2つ。1つは、見返りとして将来有望な若手選手もしくはドラフト1巡目指名権の獲得。そしてもう1つは、キャップスペースを圧迫している割高契約の選手を一緒に手放すことだという。
報道によると、ホーネッツがサラリーダンプを望んでいるのは、ニコラス・バトゥーム(残り4年/1億ドル)、ドワイト・ハワード(残り2年/4700万ドル)、マービン・ウィリアムズ(残り3年/4200万ドル)、マイケル・キッド・ギルクリスト(残り3年/3900万ドル)の4選手。以前からトレード相手を探していたらしいが、なかなか買い手が見つからなかったようだ。
27歳の全盛期真っただ中で、昨季にキャリア初のオールスター出場を果たしたウォーカーは、今季41試合で21.7得点、5.8アシストを平均。トレードの噂についてはチームから一切聞いておらず、メディアの報道で初めて知ったらしく、そのためかなりショックを受けているという。
なおESPNのIan Begley記者によると、ホーネッツはニューヨーク・ニックスとの取引を模索しているとのこと。ただ両チームの間で具体的な話し合いはまだ行われていない。ニックスは2018年のドラフト1巡目指名権や有望な若手選手(フランク・ニリキナ)を保有しており、魅力的なオファーを提示できる状態にあるが、ホーネッツのもう1つの要求であるバッドサラリーの引き受けがネックになりそうだ。
Image by Keith Allison
参考記事:「ESPN」