アレン・アイバーソン、ついに完全引退か
アレン・アイバーソンが、近日中にもNBAからの正式な引退を発表するらしい…。そんな寂しいニュースが出回っている。米バスケ誌『Slam』が最初に報じた。
アイバーソンが最後にNBAでプレーしたのは2010年のこと。今年ですでに38歳だ。NBAの第一線で再び活躍することはないだろうと薄々わかっていたが、それでもやっぱり寂しい。それほどアイバーソンは特別な存在だった。多くのファンが同じように感じているはずだ。
アイバーソンは、1996年にドラフト1位指名で76ersに入団。13年のNBAキャリアを通して、26.7得点、6.2アシスト、2.2スティールを平均し、身長183cmとNBAでは非常に小柄だったが、新人王、MVP、4度の得点王、11回のオールスター選出など数々の偉業を成し遂げた。
何よりも、一人の選手としてバスケ界に与えた影響が大きい。コーンロールやクロスオーバー、ファッションスタイルなど…。まさにアイバーソンはジョーダン引退後のNBAの人気を底支えしたひとりであり、バスケは身長がすべてじゃないことを改めて証明したプレーヤーでもある。常に自分より20~30cmは大きい選手たちに囲まれ、何度も吹き飛ばされながらも、果敢に攻め続けるアイバーソンの姿に、世界中のバスケファンは夢中になった。
1997~2003年に76ersのコーチを務めたラリー・ブラウンは、Slam誌のインタビューでアイバーソンについて次のように語った:
「私がこれまでに見た中で、最高峰のアスリートかもしれない。彼のようなプレーヤーはもう現れないだろう。確かに、私たちの間にはたくさんの障害があった。だが試合になれば、彼はコーチのために全力を尽くしてくれた」
Slam誌によると、アイバーソンは、プロ引退後はビジネスや子供の教育に全力を尽くしていくつもりだという。
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ソース:「slamonline.com」