キャリア通算得点でアイバーソンを抜いたケビン・デュラント「僕にとって神のような存在だった」
ビッグマンとして十分に通用する208cmの長身ながら、トップレベルのガード選手すら凌ぐスキルとシュート力、柔軟さを持ち合わせた無敵のオフェンス・プレイヤー。ケビン・デュラントはバスケ世界最高峰のNBA史でも極めてユニークな存在だ。
デュラントがリーグ史を代表する究極のスコアラーへと進化した背景には、子供の頃に抱いたアレン・アイバーソンへの憧れが大きく影響しているのかもしれない。
現地11月24日、デュラントは敵地TDガーデンで行われたボストン・セルティックス戦で21得点をマークし、キャリア通算得点で2万4388点に到達。76ersレジェンドのアイバーソンの記録を追い抜き、得点ランクで歴代25位に浮上した。
▼歴代得点ランキング23位~27位
- 23位:パトリック・ユーイング(2万4815点)
- 24位:レイ・アレン(2万4505点)
- 25位:ケビン・デュラント(2万4388点)
- 26位:アレン・アイバーソン(2万4368点)
- 27位:チャールズ・バークレー(2万3757点)
試合後、デュラントはアイバーソン超えを達成したことについて「夢のようだ」とコメント。「彼は神話に出てくる神々のような存在」とアイバーソンへの憧れの気持ちを語った。
「幼い頃からバスケットボールにすべてを捧げてきた。これまでに追い抜いてきた偉大な選手たちを観ながら僕は育ったんだ。彼らのようになりたい、彼らと同じようにNBAで活躍したいと昔から思っていた。だからアイバーソンは僕にとって神のような存在。友達と一緒にいつも真似ていた選手だ。本当に夢みたいだよ。昔から自分がNBA選手になれると想像していたけど、ここまでこれるなんて本当に特別なことだ」
「子供の頃の僕はパワーフォワードやセンターポジションを任されていた。でもその頃のチームでは、みんながクロスオーバーの練習をしていたものさ。アイバーソンはそれだけ多くの人間に影響を与えたんだ。そんな彼を得点で追い抜いて、数々の偉大な選手たちと並べるなんて素晴らしいこと。僕はこれからも前に進み続けるよ」
– ケビン・デュラント
デュラントと同じく、今のアラサー世代でアイバーソンに憧れなかったバスケ経験者はほとんどいないはず。
ボックススコア:「NBA」