テイタムが自己ベスト53得点、セルティックス史上最年少で50得点超え達成
現地9日、ボストン・セルティックスのオールスター、ジェイソン・テイタムが、TDガーデンで行われたミネソタ・ティンバーウルブズ戦で53得点をマーク。自己キャリア最多得点記録を更新し、セルティックスを145-136での勝利に導いた。
テイタムは、オーバータイムに及んだこの日の試合に41分出場し、25本中16本のフィールドゴールと16本中15本のフリースローに成功。さらに10リバウンドを獲得し、50得点ダブルダブルを達成した。
最年少記録
セルティックスの選手がレギュラーシーズンの試合で50得点以上をマークしたのは、サム・ジョーンズ、ラリー・バード、ケビン・マクヘイル、ポール・ピアース、アイザイア・トーマスに次いで、テイタムが歴代6人目。
球団史上最年少となる23歳での達成で、さらに53得点はバードの60得点とマクヘイルの56得点に次ぐ、球団3位の記録となる。
▼BOSの50得点ゲーム(レギュラーシーズン)
プレイヤー | 得点 | シーズン | |
---|---|---|---|
1 | ラリー・バード | 60 | 1985年 |
2 | ケビン・マクヘイル | 56 | 1985年 |
3 | ジェイソン・テイタム | 53 | 2021年 |
3 | ラリー・バード | 53 | 1983年 |
5 | アイザイア・トーマス | 52 | 2016年 |
6 | サム・ジョーンズ | 51 | 1965年 |
7 | ポール・ピアース | 50 | 2006年 |
7 | ラリー・バード | 50 | 1986年 |
7 | ラリー・バード | 50 | 1989年 |
また、セルティックス選手による50得点ダブルダブルは、バードとマクヘイルに次いでテイタムが3人目。
テイタムは試合後、バードやマクヘイルらレジェンドと並ぶスタッツを記録できたことについて、「この気持ちを言葉で表すのは難しい。どんなカテゴリーであれ、彼らのような偉大な選手たちと並んで言及してもらえるのは光栄なことだ」と喜びを語った。
この日のセルティックスはテイタムの他、ジェイレン・ブラウンが26得点、マーカス・スマートが24得点/8アシストで勝利に貢献。後半開始直後の17点ビハインドから大逆転した。
ウルブズの未来は明るい?
一方でウルブズは、カール・アンソニー・タウンズが30得点/12リバウンド、ディアンジェロ・ラッセルがベンチから26得点/8アシストを記録。さらに新人のアンソニー・エドワーズが24得点と、将来の“ビッグスリー”が大奮闘を見せた。
現在ウルブズは13勝40敗のリーグ最下位。今年のドラフト指名権は、ラッセル獲得のトレードでゴールデンステイト・ウォリアーズに譲渡してしまっているが、トップ3保護付きなので、もしこのままボトム3の成績でシーズンを終えれば、約40%の確率で指名権を維持できる。
2021年のドラフトクラスは、ケイド・カニングハムやエバン・モーブリー、ジャレン・グリーン、ジャレン・サグス(NCAAトーナメント準決勝でゲームウイナー!)ら将来のNBAスター候補が多い大豊作と期待される年。
もしウルブズが1位指名を引き当てることができるなら、3~4年後にダイナスティへと進化するポテンシャルを秘めたコアが誕生するかもしれない。
ボックススコア:「NBA」