ドノバン・ミッチェルが第4Qに覚醒、ジャズをシリーズ初勝利に牽引
シリーズ0勝3敗で崖っぷちに立たされていたユタ・ジャズが、ヒューストン・ロケッツに一矢報いた。
現地22日、ジャズは本拠地ビビントスマートホーム・アリーナで行なわれた2019ファーストラウンド第4戦でロケッツを107-91で撃破。今季ポストシーズン初勝利をあげた。
負ければシーズン終了で後がなかったジャズを勝利に導いたのは、2年目の若きエース、ドノバン・ミッチェルだ。
シリーズを通してショットの調子が悪く、第3戦では同点のチャンスだった残り9秒にオープンスリーをミスしてしまったミッチェル。第4戦でもなかなかリズムを掴めず、最初の3ピリオドでFG14本中5本の12得点とやや苦戦。
この日のジャズは6点差を付けて試合を折り返すも、第3Qを32-23で競り負けてリードを奪われてしまう。嫌な流れの中でラスト12分間に臨むこととなったが、第4Qに入ってからミッチェルがゾーンに入り試合をテイクオーバーした。
ミッチェルは第4Qだけで19得点を獲得し、たった1人でロケッツのピリオド得点(12)をアウトスコア。どれだけ不調でも決して心は折れず、シーズンのかかった大事な場面でステップアップできるメンタルの強さは、とてもプロ2年目の若手選手とは思えない。
第3戦の試合後、大ベテランのカイル・コーバーはミッチェルについて、「彼のような若手は見たことがない。あの若さでここまでチームや自身のプレイに責任を取ろうとする選手は、僕の16年のキャリアで初めて」と語っていたが、本当にその通りだと思う。
ジャズは最終的に31得点をマークしたミッチェルの他、ジェイ・クロウダーが23得点、序盤からアグレッシブにリムを攻めたリッキー・ルビオが18得点/11アシストで貢献。ルディ・ゴベアの代わりにクロージングラインアップのセンターを務めたデリック・フェイバーズは12得点、11リバウンドのダブルダブルを記録し、第4Q終盤の勝負どころでは連続でプットバックをねじ込む大活躍を見せた。
敗れたロケッツは、ジェイムス・ハーデンが30得点、クリス・ポールが23得点をマーク。第4Qはことごとくオープンスリーが外れ、ピリオドでハーデンとポール以外誰も点を決められなかった。
ジャズとロケッツのシリーズ第5戦は現地24日にトヨタセンターで行われる。
ボックススコア:「NBA」