ジャズが7年ぶりの第2ラウンド進出
ユタ・ジャズが現地4月30日、ステイプルズ・センターで行われたロサンゼルス・クリッパーズとのシリーズ第7戦に104-91で勝利。デロン・ウィリアムズとカルロス・ブーザーが主力だった2009-10シーズン以来初で7年ぶりとなるカンファレンス・セミファイナル進出を決めた。
この日のジャズは、ゴードン・ヘイワードの26得点、ジョージ・ヒルとデリック・フェイバーズの17得点を始め、合計で7選手が10得点以上を記録。前半のクリッパーズを39得点に抑えて主導権を握ると、後半は大部分で二桁点差のリードを維持し、敵地で快勝を収めた。
▼ジャズハイライト
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この日はルディ・ゴベールがファウルトラブルでわずか13分の出場にとどまったが、バックアップのフェイバーズがピック&ロールから高確率でショットを沈めつつ、得点やリバウンドで活躍。ボリス・ディアウも第3Qに3点プレイを連続で決めるなどして大貢献している。
5年連続でシリーズリードから逆転での敗退となったクリッパーズは、デアンドレ・ジョーダンが24得点/17リバウンド、ジャマール・クロフォードが20得点をマーク。シリーズを通してチームを引っ張ったクリス・ポールはショットのリズムを掴めず、FG19本中6本成功の13得点/9アシスト(第4Q無得点)に終わり、不調が続いていたJ.J.レディックはこの日も3得点のみとインパクトを残せなかった。
なおウェスタンカンファレンスの4位シードは、これで6年連続で第1ラウンド敗退となっている。
ピアースのラストゲーム
シーズン開幕前に今季限りでの引退を発表していたポール・ピアースにとって、この日の第7戦はキャリア最後のNBA公式試合となった。
ピアースはベンチから21分30秒出場で6得点をマーク。ホームで第7戦に敗北したということもあり、同世代のスーパースターであるコービー・ブライアントのような煌びやかなラストゲームにはならなかったが、試合後に選手やコーチたちはピアースを称え、ピアースはTwitterでNBA関係者やファンたちに向けて感謝の気持ちをつづった。
「僕を追いかけてくれたファンやメディアの人たちにお礼を言いたい。プレイヤーとしての僕があるのは君たちのおかげだ。僕を愛してくれた人たち、そして僕を憎んでいた人たちも含め、ありがとう」
「僕はバスケットボールに人生を捧げてきた。ありがたく思っている。そして最初から最後まで見守ってくれた家族に感謝」
「ボストンファンのことも忘れていない。ありがとう。夢のような旅路だった。Love y’all forever」
ピアースは19シーズンのキャリアで19.7得点、5.6リバウンド、3.5アシストを平均。キャリア通算得点(26,397)では歴代15位で、2008年の優勝とファイナルMVP、オールスター10回、オールNBAチーム4回など、殿堂入りにふさわしい数々の功績を収めた。
ボックススコア:「NBA」