2020ファイナル第3戦:バトラーの40得点TDでヒートが番狂わせ
ジミー・バトラーが、自身のキャリアで最も大事な場面で、キャリア最高のパフォーマンスを披露。
現地4日に行われたマイアミ・ヒート対ロサンゼルス・レイカーズの2020NBAファイナル第3戦は、今年のポストシーズンで個人的に一番感動させられた試合だった。
前の試合と同様、バム・アデバヨとゴラン・ドラギッチのキープレイヤー2人抜きで第3戦に臨むこととなったヒート。絶望的な状況の中、ジミー・バトラーが自身初の40得点トリプルダブルでステップアップし、チームを執念のシリーズ初勝利へと導く。
歴史的なパフォーマンス
第3戦でのバトラーは、45分の出場で40得点、13アシスト、2ブロック、2スティールで大活躍。フィールドゴール20本中14本、フリースロー14本中12本に成功と効率的に点を取りつつ、3ポイントショットは0本だった。
ファイナルの試合で1本もスリーを打たずに40得点を獲得したのは、2002年のシャキール・オニール以来初だという。
NBAファイナルで40得点トリプルダブルを達成したのは、ジェリー・ウェストとレブロン・ジェイムスに次いで、バトラーが史上3人目の大快挙。
またファイナルの1試合で、得点/アシスト/リバウンドの3項目すべてでレブロンを上回ったのは、レブロンの歴代チームメイトや対戦相手を含めて、この日のバトラーが初だ。
ついに一矢報いたヒートはバトラーの他、タイラー・ヒーローとケリー・オリニクがそれぞれ17得点をマーク。サイズで分が悪いながらも、果敢なドライブからペイントエリア得点52-34でレイカーズを上回り、チーム全体でFG成功率51%を記録している。
▼イグダーラのタッチパスも凄かった
敗れたレイカーズは、レブロンが25得点/10リバウンド/8アシスト、カイル・クーズマとマーキーフ・モリスがそれぞれ19得点を記録。ベンチが合計53得点と奮闘したのに対し、スターターが51得点と苦戦した。
特にアンソニー・デイビスは、ファウルトラブルで出場時間が制限されたことに加え、試合を通してペイントエリア内のショットアテンプト数がわずか3本。サイズを活かしたプレイをできないまま、32分の出場で15得点/5ターンオーバーに終わっている。
▼ロンドがミラクルショット
ヒートはここからシリーズを巻き返すことができるか?もしバム・アデバヨが復帰できれば、奇跡は起こるかもしれない。
ボックススコア:「NBA」