ジミー・バトラーが自己ベスト56得点、ヒートのプレイオフ球団新記録を樹立
“プレイオフ版ジミー・バトラー”は紛れもなく世界最高峰のプレイヤーの1人だ。
ジミー・バトラーは現地4月24日、本拠地カセヤ・センターで行われたマイアミ・ヒート対ミルウォーキー・バックスのファーストラウンド第4戦で56得点をマーク。ヒートを119-114での勝利に導いた。
PO史に残る大記録
56得点は、バトラーにとってレギュラーシーズンとプレイオフを含めた自己キャリア最多得点。さらに、レブロン・ジェームズが2014年に樹立したヒートのプレイオフ球団記録(49得点)を大幅に更新することとなった。
▼ヒートのプレイオフ得点ランキング(1試合)
- ジミー・バトラー:56得点(2023年4月)
- レブロン・ジェームズ:49得点(2014年5月)
- ジミー・バトラー:47得点(2022年5月)
- ドウェイン・ウェイド:46得点(2010年4月)
- ジミー・バトラー:45得点(2022年4月)
ポストシーズンの試合でヒートの選手が50得点ゲームを達成したのは今回が初。しかもトップ5中3つがバトラーとなっている!!
NBA全体でみても、バトラーの56得点は歴代4位タイの大記録。これを上回っているのは、マイケル・ジョーダンの63得点(1986年)、エルジン・ベイラーの61得点(1962年)、ドノバン・ミッチェルの57得点(2020年)のみだ。
クラッチタイムの大逆転
新記録もさることながら、この日のバトラーは終盤での活躍ぶりが凄まじかった。
試合は第4Q残り6分を切ったところでバックスの12点リード。窮地に立たされていたヒートは、バトラーの連続得点を皮切りに猛反撃に転じ、わずか3分で試合を1ゴール差の接戦に持ち込む。
▼13-0のラン
さらにバトラーは正念場でも見事にステップアップ。逆転&決勝弾となる2連続ジャンプショットを含め、残り120秒から9連続得点をあげて試合をひっくり返した。
▼ヒートのプレイオフ球団新記録
なおバトラーは、2日後に行われたバックスとのシリーズ第5戦でも42得点をマークする大活躍。8位シードのヒートが、4勝1敗のジェントルマン・スウィープで1位バックスとのシリーズを制した。
8位シードのチームがファーストラウンドで1位を撃破してカンファレンス・セミファイナルに進出するのは、2011年のフィラデルフィア・76ers(対シカゴ・ブルズ)以来12年ぶりだ。
ヒートはイースト準決勝でニューヨーク・ニックスと対戦。敵地マディソン・スクエア・ガーデンで行われたシリーズ第1戦に108-101で勝利と、ファーストラウンドでの勢いを維持している。
ボックススコア:「NBA」