ニコラ・ヨキッチがモリスを後ろから突き飛ばし退場、罰金や出場停止処分の可能性も
現地8日、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチがマイアミ・ヒートとの試合で危険なファウルを犯して退場処分となった。
問題のプレイがあったのは第4Q残り2分39秒。ヒートのマーキーフ・モリスからタックル気味のハードファウルを受けたヨキッチが激怒。笛が鳴るや否や、仕返しと言わんばかりに背後からモリスを激しく突き飛ばす。
転倒したモリスはしばらく立ち上がることができず、コートにストレッチャーが持ち込まれる事態となったが、最終的には自分の足でロッカールームへと下がっていった。
レビュー判定の結果、ヨキッチは一発退場。モリスも直前のファウルがフレグラント2と見なされ、同じく退場処分となっている。
この試合でのヨキッチは25得点、15リバウンド、10アシストでシーズン初のトリプルダブル達成と好調。第4Q残り2分39秒の時点でナゲッツの17点リードと、ほぼ勝利が確定している状況だったので、よほどモリスのハードファウルに腹が立ったのだろう。
だがどんな理由があっても、無防備な相手を後ろから突き飛ばすなど、コート上で絶対にやってはいけない危険かつ悪質な行為。モリスがフロアに倒れていた間、チームメイトのジミー・バトラーは怒りを爆発させ、ナゲッツベンチに向かって「今から裏に来いよ」と声を荒げていた。
ヨキッチは試合後、「愚かなプレイをしてしまった。後悔している。あんな風に反応すべきじゃなかった」と反省のコメント。同時に「モリスのファウルがダーティだった」と指摘し、「自分の身を守る必要があった」とも弁明した。
NBAは今回のヨキッチのファウルについて後日に審議する予定。ヨキッチには罰金と出場停止の追加処分が科される可能性が高い。
なお同日の試合は、ナゲッツが113-96で快勝。ナゲッツとヒートは3週間後の現地11月29日に再び対戦する。
ボックススコア:「NBA」