コービー・ブライアント、デュラントのGSW移籍とウェストブルックについて語る
今夏FAでケビン・デュラントが昨季73勝のゴールデンステイト・ウォリアーズに移籍したことにより、歴代最強レベルのスーパーチームが誕生した。
主力4人が2016年オールスターとオールNBAチームに選出。その内の2人(ステファン・カリー、デュラント)は2014~16にMVPを受賞し、それぞれ50-40-90を達成したこともあるリーグトップのスーパースターだ。デュラント獲得の代償として多くのチャンピオンシップメンバーを失ったが、キープレーヤーであるアンドレ・イグダーラとショーン・リビングストンは残留、さらにフロントコートの穴埋めにも成功し、来季は昨季以上にリーグを席巻するだろうとの見方も多い。
KDのウォリアーズ加入については、ファンやメディアから賛否両論の声が出ているが、昨季限りで現役を引退したコービー・ブライアントは、“競争者ならば”スーパーチームに立ち向かうというチャレンジを歓迎すべきだと考えているようだ。コービーは、先日出演したCBSのラジオ番組「Jim Rome Show」で、デュラントの移籍について語った。
「喜ばしいことだよ。(KDの移籍は)彼が望んだことであり、彼自身もその決断に満足している。もし君が競争者であるならば、この状況に対して、こう考えるべきだ、『どうすれば攻略法を見つけられるか?(ウォリアーズを)撃破する方法を見つけなくてはならない』とね。そしてそこからは、奴らのシステムや人材から弱点を見つけ出すことがチャレンジとなる。どうすれば奴らを打ち負かせるのかを考えるんだ」
「もし僕がデュラント移籍のニュースを聞いた時に、『フェアじゃない』などと考えていたなら、僕は競争者としての自分に失望していただろう。真の競争者ならば、こう考えるべきだ、『オーケー、やってやろうじゃないか。そっちにどれだけスター選手がいようが関係ない。勝つのは俺たちだ』と」
– コービー・ブライアント
実にコービーらしい。デュラントの移籍により、オクラホマシティーの絶対的エースとなったラッセル・ウェストブルックも、恐らく同じ気持ちだろう。コービーは同じラジオ番組の中で、ウェストブルックについてもコメントしている。
「僕と同じ種類のエモーション、不屈の精神、インテンシティを持っている選手はラッセルだろう。彼はとにかくハードにプレーする。対戦相手が誰とか、勝敗のオッズがどうとかは関係ない。常に110%でプレーする男だ」
現在27歳のウェストブルックは、長年一緒に戦ってきたMVPの相棒を失ったという点でも、26歳だった2004年当時のコービーとどこか状況が似ている。今後のウェストブルクが、ポスト・シャックのコービーのように、選手としてリーダーとして一段と躍進していくことに期待したい。
Image by Alexandra Walt
参考記事:「SLAM」