【天才=努力】「なぜコービーはすごいのか?」がよく理解できる裏話10個
「1%の才能と99%の汗」という名言があるが、この言葉こそコービー・ブライアントに相応しい。34歳になった今でも、NBA屈指のプレーヤーであり続けられる秘訣は、努力以外のなにものでもないからだ。
そこで今回は、過去のインタビュー記事などから、コービーの常軌を逸したバスケ熱と努力がよくわかるエピソードをいくつか紹介したい。
1.シーズン中は1日4時間のトレーニング。オフシーズンはさらにプラスアルファ
シーズン中のコービーは、筋力増強に焦点をあてトレーニングしているという。チーム練習やシューティングとあわせ、1日4時間をトレーニングに費やす。ちなみに1日のシュート本数は、700~1000本。
ソース:「Men’s Fitness」
2.徹底した食事制限
コービーは30歳を過ぎたあたりから、ジャンク・フードや甘いものを口にしなくなったという。食事のメニューは、もっぱら赤身肉や魚、野菜など。NBAの第一線で長年活躍し続けられる秘訣をESPNのインタビューで明かした:
「僕がやってきたことといえば、激しいトレーニングと食事制限だ。この辺が、みんなが衰えていく原因になっていると思う。みんな自分の体を把握しようとしない」
-コービー・ブライアント
「連中は若いころと同じ食事をしながら、若い頃と同じようにプレーできると思い込んでいる。食生活がプレーに影響するという事実を受け入れようとしないんだ。僕は自分の体と正直に向き合うことができた。いろいろな食べ物を制限して、ヘルシーな食生活をおくるようにしている。もちろん辛いさ。でもその価値はある」
-コービー・ブライアント
大好きだったクッキーやピザも止めたそうだ。
ソース:「ESPN」
3.ロンドン五輪に向けて7kgの減量
オフシーズンであっても常にベストな体型を維持するコービーだが、2012年ロンドン五輪の際は、次のシーズンを見越してさらなる減量に取り組んだそうだ。英ガーディアン紙のインタビューで、コービーは次のように語った:
「夏のオリンピックが終わり次のシーズンがすぐに始まる。来季も6月(NBAファイナル)までプレーするつもりだ。だから膝への負担を軽減しておかなくちゃならない。それには体重をそぎ落とす必要があるんだ」
-コービー・ブライアント
ソース:Guardian
4.あるNBAスカウトは語る:
「アレン・アイバーソンはスポットライトの下でプレーすることを愛する。コービーはスポットライトが輝く前に仕事をこなすことを愛する」
ソース:「SI」
5.ピアノを始めて1年でベートーベンの『月光』を耳コピ
「月光を耳で覚えた。力強さ、もろさ、喜び、愛、痛みを思い出させてくれる。ヴァネッサ(妻)のために覚えたんだ」
※ここから先は『月光ソナタ』を聴きながらお楽しみください…
6.高校時代はチームメイト相手に100点先取の1 on 1を強要
ローワー・メリオン高校時代のチームメイト、ロブ・シュワルツさんは語る:「100点先取のワン・オン・ワンをよくやっていた。私が1点入れる間に、コービーが80点とるなんてこともあった。最も僅差だったのは、100対12で負けたときでしたね」
シュワルツさんは、部活の練習後や早朝などにしょっちゅうコービーから呼び出され、ワン・オン・ワンの相手をしていたそうだ。今考えればラッキーすぎるほどの体験だが、練習後の100点ゲームは相当きつかったに違いない。
また、高校生の頃からコービーの負けず嫌いはすさまじいものだったという。ある日、練習で3対3の試合をしたときのこと。シュワルツさんのミスで、コービーのチームが負けてしまった。普通なら、練習での勝敗などそれほど気にするようなことでもないが、コービーは違う。シュワルツさんを廊下まで追いかけていき、怒鳴り散らしたそうだ。さらにその後も、20分ほど睨まれ続けたらしい。
「コービーの視線をずっと感じるんだよ。まるで、全国大会の決勝戦にでも負けたかのようなリアクションだった」
‐ロブ・シュワルツ
ソース:「SI」
7.プロになってからも、チームメイトに練習後のワン・オン・ワンを強要
NBA屈指のプレーヤーになった後も、コービーのハングリー精神は少しも変わらない。レイカーズがNBA制覇を果たした2000年、FAでチームに加入したアイゼイア・ライダーに対して、コービーは来る日も来る日も練習後のワン・オン・ワンを強要したといわれている。もちろんいつも勝つのはコービー。
さらにその翌年にレイカーズ入りした元オールスターのミッチ・リッチモンドも、同じくコービーの餌食となったそうだ。リッチモンドはその当時のことをこう語る:
「奴こそがエースだった。そしてそのことをチームのみんなにわからせようとしていたんだ」
‐ミッチ・リッチモンド
誰がボスなのかを体で覚えさせる。ナンバーワンになるには、そういったエゴも必要なのかも…。
▼ときには一般人ともワン・オン・ワン。でも手加減一切なし
ソース:「SI」
8.ノビツキー流、片足ステップバック・シュートもマスター
2012年には、ブロック不可とされるダーク・ノビツキー十八番の片足ステップバック・シュートも習得した。
9.ボールなしでドリブルやシュートの練習
レイカーズ黄金期のチームメイト、シャキール・オニールは自身の著作『Shaq Uncut』の中でこんな逸話を残している:
「体育館に行くと、コービーがボールなしでドリブルやシュートのモーションを練習してるんだ。変なやつだなと思ったが、その練習が役に立ったのは確かだ」
‐シャキール・オニール
シャドーボクシングのようなものだろうか。またシャック曰く、コービーはほぼ毎日、誰よりも3時間早く練習入りし、オフェンスの研究などをしていたという。レイカーズ時代の2人の不仲説は有名な話だが、シャックはコービーの実力と努力に関しては常に尊敬していたと語っている。
ソース:LA Times
10.「100分の1秒」へのこだわり
Nikeのスポークスマンによると、2008年に新作バッシュを開発した際、コービーはナイキに完成品の靴底部分を数ミリ削るよう指示した。理由は、「相手の動きに反応する速度が100分の1秒早くなるから」だそうだ。
ソース:「SI」
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次は、コービーが最終目標とするマイケル・ジョーダンのエピソードをどうぞ!
マイケル・ジョーダンの人間離れした競争心がよくわかるエピソード9つ
参考記事:「businessinsider.com」