コービー・ブライアントがオスカー受賞
バスケットボール現役引退後も、コービー・ブライアントは勝者であり続ける。
ロサンゼルスで現地3月4日、第90回アカデミー賞授賞式が開催され、コービーの『Dear Basketball』が短編アニメーション賞を受賞した。
同作品は、コービーが現役引退を発表した際に米スポーツコラム「The Player’s Tribune」に寄稿したポエムをアニメ化したもの。ディズニーのアニメーター、グレン・キーンが監督を務めた。
▼トレイラー
※以下、『Dear Basketball』の意訳:
Dear Basketball
父親の靴下を丸め
空想の中でザ・フォーラムのコートに立ち
ウィニングショットをシュートする
そんなことをやり始めたその時から僕にはわかっていた
そこには一つだけリアルがあった:
僕が君に心を奪われたということ
それはすべてを捧げるほどの深い愛で
僕は心と体を捧げ
そして魂と情熱を捧げた
激しい恋に落ちた6歳の少年
トンネルの終わりは一度も見えなかった
僕に見えていたのは
自分自身がそのトンネルから走り出る姿のみ
だから走った
君のためにいろいろなコートを駆け回り
すべてのルースボールを追いかけた
君がハッスルを要求すれば
僕はハートを差し出した
そうすることでずっと多くのものを得られたから
汗をかき 痛みに耐えながらプレイした
チャレンジが僕を呼んだからじゃなく
君が僕を呼んだから
僕は君にすべてを捧げた
君は僕に生き甲斐を与えてくれた
だから当然のことなんだ
君は6歳の少年にレイカードリームを与えてくれた
だからこれからもずっと君を愛し続けよう
だけど病的なほどの愛情はもうすぐ終わり
君に与えてあげられるのは今シーズンが最後
心は激しいぶつかり合いに耐えられる
魂は過酷なハードワークを乗り越えられる
だけど肉体は別れの時を告げている
でもそれで構わない
君とさよならする心の準備はできた
今のうちにそのことを伝えておきたい
そうすれば僕たちは残されたすべての瞬間を大切に味わうことができる
楽しい時も苦しい時も
僕たちはお互いにすべてを捧げ合った
君も知っているだろう、僕が次にどんな道に進もうとも
僕はずっとあの頃の少年のまま
丸めた靴下
部屋の隅のゴミ箱
残り時間は5秒
ボールはこの手に
5 … 4 … 3 … 2 … 1
Love you always,
参考記事:「The Player’s Tribune」