アンソニー・デイビスの逆転ブザービーターでレイカーズがシリーズ2連勝
NBAでは現地20日、ロサンゼルス・レイカーズとデンバー・ナゲッツがウェスタンカンファレンス決勝のGame2を対戦。レイカーズがブザービーターによる劇的な逆転勝利をあげ、シリーズを2勝0敗とした。
レイカーズの1点ビハインドで迎えた第4Q最後のポゼッション、アンソニー・デイビスは守備を振り切って左ウィングでフリーになり、ベースラインからのインバウンドパスをキャッチ。終了のブザーと同時に奇跡の逆転スリーを決める。
NBAによると、レイカーズがブザービーターでプレイオフの試合に勝利したのは、2010年ウェスト決勝第5戦でメッタ・ワールドピースが決めたプットバック以来だという。
戦犯はプラムリー?
最後のプレイで、ナゲッツは致命的なミスを犯してしまった。
デイビスが3Pラインへとカールした際、本来ならばマークマンのメイソン・プラムリーが食い下がるべきところ。だがなぜかプラムリーは、まるで透明のスクリーンにぶち当たったかのように方向転換し、レブロン・ジェイムスがいるエルボーへと吸い寄せられてしまった。
プラムリーはスイッチをコールしている様子だが、時すでに遅し。そもそもスクリーンを介さないプレイで、スイッチを要求すること自体がかなりイレギュラーであり、ジェレミー・グラントがすぐに反応できなかったのも当然。ヨキッチが即座にクローズアウトに走ったが、すでにデイビスはシュートモーションに入っていた。
プラムリーは一体何がしたかったのか?
残り2.1秒で点差は1点。オフェンス側としては、キャッチ&シュートかワン・ドリブルからのプルアップ、リムへのカットもしくはロブパスなど、選択肢が限られている。1点差なのでスリーを狙いに行く必要はない。
この状況でディフェンス側が最優先に潰すべきは、リム周辺でのプレイ。しかも相手には、歴代屈指のスーパースターであるレブロン・ジェイムスがいる。実際にレブロンは、似たような位置からボールを受けてブザービーターを決めた経験がある。
▼2013年イーストファイナル第1戦
なのでプラムリーが、3Pラインの外にカールしたデイビスよりも、エルボーにいたレブロンを警戒しようとした気持ちはわかる。
また、レブロンのマークマンだったグラントが、プレイの直前にプラムリーに何か指示出しをする様子も個別カメラでとらえられている。
終盤はスタービッグの一騎打ち
レイカーズは、デイビスがゲームハイの31得点/9リバウンドをマーク。対するナゲッツは、ヨキッチが30得点/9アシストを記録した。
第4Q残り5分以降は、デイビスとヨキッチの2人が両チームのすべての得点を獲得。特にヨキッチのクラッチパフォーマンスが凄まじく、ラスト3分だけで11得点をあげている。
ボックススコア:「NBA」