レブロン・ジェイムス、ユニフォームを燃やすファンに苦言
ボストン・セルティックスとクリーブランド・キャバリアーズの間でカイリー・アービングとアイザイア・トーマスのスター選手2人を含む電撃トレードが合意に達してから間もなく、トーマスのユニフォームを燃やす動画がソーシャルメディアにアップロードされ、映像のユニフォームと同じように炎上した。
ファンたちがFAでチームを離れたスター選手のユニフォームを燃やすのは、決して珍しいことではない。ただ今回の場合、トレードを要求したアービングのユニフォームを燃やすのならまだ理解できるが、本人の意志と関係なくトレード放出されたトーマスのを燃やすのは、さっぱり意味が分からない。まあ、恐らく投稿主も炎上するのをわかってアップした確信犯だろうし、本当にセルティックスファンなのかどうかも疑問に思ってしまう。他にも、別の自称セルティックスファンがトーマスのユニフォームを燃やす映像をツイッターに投稿し、多くの非難を浴びていた。
以前にユニフォームを燃やされた経験を持つレブロン・ジェイムスも、さすがにこれらの行為には呆れ返っている様子。レブロンはツイッターで、一部のファンの行動や、スター移籍に対するファンたちのダブルスタンダードについて苦言を呈している。
「ユニフォームを燃やす行為が、手に負えないほど馬鹿げたものになりつつある!彼(トーマス)はトレードされたんだ。それのどこを理解できない?彼は妹の悲劇的な死のすぐ後にも試合に出たんだぞ。ゴードン・ヘイワードの件にしても同じ。彼もちゃんとやるべき仕事をこなし、そして自身や家族にとって最善の選択をしただけだ。一生懸命努力して上達し、オールスターになった。もし彼らが素晴らしい選手じゃなければ、君たちは真っ先にこう言うだろう、『さっさと奴をチームから追い出せ』とね。いい加減にしてくれ!僕たち選手が自分にとって最善だと思う選択をした時は、『臆病者』『裏切者』などと呼ばれる。だけど反対にチームが同じことをやれば、それは『ビジネス』だって!?そうか、わかったよ。自分のキャリアや家族、愛、幸福にとってベストだと思うことをやればいい。そして偉大さを追い求め続けよう」
– レブロン・ジェイムス
選手たちには契約終了後に別のチームに移籍する権利があり、同じく球団にも契約中の選手をトレード放出する権利がある。プロスポーツはビジネスだ。ただレブロンの言う通り、ファンやメディアの間で、選手側だけに「忠誠心」を求めてしまうダブルスタンダードが少なからず存在しているかもしれない。
これに関しては、昨年に正式に現役引退したレイ・アレンもレブロンとまったくの同意見らしく、インスタグラムに皮肉のコメントを残している。
「セルティックスファンは球団に激怒するはずだよ。アイザイアに対して不誠実だったのだから。カンファレンスファイナルを戦ったライバルチームに彼をトレードしたんだ!いや待てよ、そういえばこれは『ビジネス』だったな」
– レイ・アレン
アレンは、2012年のFAでビッグスリーのセルティックスを離れ、当時ライバルチームだったヒートに移籍。その際には、ファンたちから「裏切者」と呼ばれるなど多くのバッシングを受けた。
Via @KingJames