レブロン・ジェイムス 元チームメイトの発言に「驚き」
マイアミ・ヒートのドウェイン・ウェイドは最近のインタビューで、「昨シーズンは楽しくなかった」とコメントした。同じくヒートのクリス・ボッシュは、レブロン・ジェイムスとプレーすることの難しさをメディアを通して間接的にケビン・ラブに伝え、「(キャブス移籍以来)レブロンとは1度も話していない」と語った(後日、ウェイドの結婚式で軽く会話したと訂正)。
「ケビン・ラブにとって厳しい戦いになるだろう。たとえ僕がラブのところに行って、『どんな覚悟をするべきか、何をするべきか』といった事柄を教えたとしても、それは何の意味もない。自分自身で体験して、自分自身で答えを見つけなければならないんだ。それはとても厳しく、フラストレーションが溜まる作業だよ。でもラブは自分で何とかしなくちゃならない」
– クリス・ボッシュ(via Bleacher Report)
ここでボッシュが言いたいのは、彼とレブロンの相性が悪かった、ということではない。他のスーパースターと共にプレーするために、自身のエゴやプライド、プレースタイルをある程度犠牲にしなければならなかったことへの苦悩について語っている。
実際、ラプターズ時代にエースだったボッシュは、いよいよこれから全盛期というタイミングでヒートに移籍し、チーム3番手の役割を受け入れた。ボールタッチの回数はすぐに激減し、目立った活躍をする機会が少なくなっため、「ボッシュはビッグスリーじゃない」と叩かれたりもした。だがそのおかげで、ヒートが大成功を収めることができた面もある。
ウェイドにしてもボッシュにしても悪意はなさそうだが、レブロン本人はこれらの発言を少しだけ意外に感じているらしい。
「最近、ヒートからいろいろな発言が飛び出しているのは知っている。そのうちのいくつかには驚いたよ」
「彼らには会っていない。ウェイドとは喋ったよ。でもクリスとは1度も話していないようだね。ウェイドとは話したけど、直接会っていない」
「俺たちには一緒に過ごしたたくさんの時間がある…。(発言によって)俺たちがマイアミで達成したことが失われたりはしない。それはわかっている」
– レブロン・ジェイムス
現在ヒートとキャブスは、11日のプレシーズンゲームのためブラジルを訪問している。お互いに近くのホテルに宿泊しており、試合まで3日間の休みがあったそうだが、レブロンと元チームメイトたちがリオ・デ・ジャネイロの街で共に時間を過ごす予定はない。
「僕らはフロアで顔を合わせるんだ。そこで旧交を温める時間はたくさんあるだろう」
– クリス・ボッシュ
確かにボッシュとレブロンが頻繁に語り合うことはなくなったが、「そこに遺恨はない」とボッシュは言う。
「お互いに勝利を目指している。だから彼と僕たちは敵対関係にあるんだ。それだけだよ」
2人はこれから敵同士になるが、コートの外でお互いを憎み合うことはない。ボッシュは最近、今度生まれてくるレブロンの長女のためにギフトを贈ったそうだ。
「みんなに理解してもらいたい。僕は競争者で、レブロンは違うチームにいる。そのことは彼も理解しているだろうし、僕も理解している。それが現状だ」
– クリス・ボッシュ
現地11日に行われるキャブス対ヒート戦について、レブロンも自身の思いを語った。
「土曜日の試合でヒートのみんなに会うのは特別な体験になるだろう。でもお互い仕事をするためにここにやってきたんだ。もちろんみんなに挨拶はするさ。まだ彼らとの間に何も問題はないしね。そこに取り沙汰すべきストーリーは特にないよ。周囲が作り上げているだけだ。俺はこの夏に一つの決断をしただけだ。多くのプレーヤーたちがそうしたようにね」
– レブロン・ジェイムス
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参考記事:「ESPN」