レナードが決勝スリー&ブロック、スパーズ8連勝
カワイ・レナードがここ数試合のクラッチタイムで驚異的な勝負強さを発揮している。
3月1日に行われたペイサーズ戦残り2.4秒での逆転決勝ジャンパーをはじめ、OTに及んだペリカンズ戦とウルブズ戦でも正念場でステップアップし、攻守でファインプレイを連発。そして現地6日のヒューストン・ロケッツ戦では、1点ビハインドで迎えた残り25秒に逆転のプルアップスリーに成功、さらに続くロケッツの攻撃で、ジェイムス・ハーデンのレイアップを背後からブロックし、スパーズを8連勝へと導いた。
こんな風に攻守で立て続けに勝敗を分けるスーパープレイを決められる選手は、今のリーグでレナードの他に、レブロン・ジェイムスとケビン・デュラントくらいだろうか。グレッグ・ポポビッチHCは試合後、「あのブロックこそ、彼が特別な理由だ」とレナードに称賛のコメントを残した。
「スリーはハーデンも決められるし、カワイも決められる。あの選手もこの選手も、ステフ(カリー)も、みんながスリーを決められる。だが、守備でカワイのようなことがやれる選手はどれだけいるだろう。試合の初めから終わりまで、毎試合、コンスタントにやれる選手はそう多くないはずだ」
– グレッグ・ポポビッチ
試合序盤はハーデンに圧倒され、第2Qに最大で16点リードを奪われたスパーズだが、後半に入ってから徐々に持ち直し、クラッチタイムはレナードがテイクオーバー。レナードは、第4ピリオド17得点を含む39得点、6リバウンド、5アシスト、FG成功率66.7%を記録している。
スパーズは他に、トニー・パーカーが19得点、ラマーカス・オルドリッジが15得点をマーク。ロケッツは、ハーデンが39得点、12アシストのダブルダブルで大奮闘した。
▼ハーデンvsレナード
レナードは3月に入ってからの4試合で平均33.8得点、8.3リバウンド、4.5アシスト、3.3スティールを記録。第4Qには11.8得点、FG成功率58.3%を平均と、エースとしてこれ以上ない形でチームを引っ張っている。スパーズがここまで1人の選手に依存するのは、ティム・ダンカンが全盛期だった00年代前半以来だろう。
これでスパーズは今季成績を49勝13敗とし、シーズン残り20試合で首位から2.5ゲーム差。今季MVPレースは、現時点でハーデンがややリードしている印象だが、もしスパーズがウォリアーズから1位シードを奪うか、もしくはレナードが今のパフォーマンスを最後まで維持できれば、レナードの受賞もまんざら夢ではなさそうだ。また極めて可能性は低いが、MVP、DPOY、MIPの3冠達成なんてのもあり得るかも…。
ボックススコア:「NBA」