ルカ・ドンチッチが20歳最後の試合でキャリア21回目のトリプルダブル
ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチが、わずか20歳にして球団記録の一つで首位に並んだ。
ドンチッチは現地26日、AT&Tセンターで行われたサンアントニオ・スパーズ戦に37分出場し、26得点、14アシスト、10リバウンドをマーク。前半に左手を負傷しながらもトリプルダブルの大活躍を見せ、マブスを109-103での勝利に導いた。
ドンチッチにとっては、キャリア通算21回目のトリプルダブル。マブスの球団最多記録を保持していたジェイソン・キッドに並んだ。キッドがマブスとして21回のTDに480試合を要したのに対し、ドンチッチはわずか119試合で達成している。
アメリカではお酒も買えない年齢の選手が、これほどの多くのトリプルダブルを積み上げたのは前代未聞。20歳の時点で通算二桁のTDを獲得したのは、NBA史上でドンチッチのみだ。ドンチッチは2月28日で21歳になる。
▼21歳未満で複数回のTDを達成した歴代選手リスト(レギュラーシーズン)
プレイヤー | トリプルダブル | 試合数 | |
---|---|---|---|
1 | ルカ・ドンチッチ | 21回 | 119試合 |
2 | マジック・ジョンソン | 7回 | 77試合 |
3 | レブロン・ジェイムス | 5回 | 186試合 |
4 | ラマー・オドム | 3回 | 80試合 |
5 | クリス・ポール | 2回 | 78試合 |
5 | アントワン・ウォーカー | 2回 | 82試合 |
5 | ロンゾ・ボール | 2回 | 57試合 |
上の表は、レギュラーシーズンでの記録のみ。ちなみにマジック・ジョンソンの場合は、20歳で迎えた1年目プレイオフの16試合中5試合でトリプルダブルを達成。史上最年少でファイナルMVPに輝いた。プレイオフでTDを記録した21歳未満の選手は、リーグ史上でマジックしかいない。
▼20歳の新人がFMVPというNBAの伝説
KPも好調維持
同日の試合ではドンチッチの他、クリスタプス・ポルジンギスがゲーム最多の28得点、12リバウンドのダブルダブルで活躍。ゲームの大部分でリードしたマブスは、第4Qに入ってから失速し、残り時間6分で一時スパーズに逆転されたが、そこからドンチッチのプレイメイクを軸に19-6のランで主導権を取り戻して試合をクローズした。
ポルジンギスは2月に入ってから大きく調子を上げており、月間8試合で25.4得点、10.3リバウンド、スリー成功率39.1%を平均している。
シーズン序盤のポルジンギスは、ストレッチビッグとして3Pラインでスポットアップしているだけといった場面が多かった印象だが、ドンチッチ不在の期間中にチームの第1オプションとしてステップアップ。その間に本来のリズムや自信を取り戻せたのか、最近はアグレッシブなプレイが目立つようになった。
またドワイト・パウエルが負傷離脱したことで、ポルジンギスがセンターとしてフロアに立つ時間も増え、ドンチッチとのピック&ロールでもポップするだけでなく、思い切りリムにロールしてパワープレイを決めるようなポゼッションも多くなった気がする。
ドンチッチとポルジンギスのケミストリーは今後もどんどん良くなっていくはず。今のマブスは、ウェスト上位シードのチームが第1ラウンドでの対決を最も避けたいチームかもしれない。
ボックススコア:「NBA」