マジック・ジョンソンがシュルーダーにキツイ一言「彼はレイカーじゃないと思う」
バブルで王者に輝いた昨季から一転、プレイオフ第1ラウンド敗退という不完全燃焼な形でシーズンを終えることとなった2020-21のロサンゼルス・レイカーズ。
今季チームの先発PGを務めたデニス・シュルーダーは今夏オフに無制限FAとなる。本人いわく、新たな契約先の第一希望はレイカーズとのこと。プレイオフ敗退が決まったファーストラウンド第6戦の試合後、シュルーダーは「レイカーズに残って優勝を狙いたい」と来季に向けた意欲を明かした。
「今オフは死ぬ気で努力するつもり。そしてここ(LA)に戻ってきて、すべてを捧げたい。ファンに対してそうする義務があるんだ。僕はチャンピオンシップを勝ち取りたい。だから今夏は一生懸命努力する。そしてチームに戻ってきて、僕らしくプレイする」
– デニス・シュルーダー
シュルーダーは今季61試合に先発出場し、15.4得点、5.8アシストを平均。
シックスマン賞投票で2位に輝いた昨季ほどではないにせよ、レギュラーシーズンではそれなりの数字を残したが、プレイオフではあまり存在感を示せず。特にアンソニー・デイビスが負傷離脱して以降の3試合では、第4戦でFG13本中3本、第5戦でFG9本中0本、第6戦でFG14本中6本といい所がなかった。
ポストシーズンでの不振を受け、シュルーダーとの再契約に否定的なメディア関係者やファンもそれなりにいる。レイカーズのレジェンドで元球団社長のマジック・ジョンソンもその一人だ。
マジックは現地5日、ロサンゼルスのスポーツラジオ番組に出演し、今オフのレイカーズの課題について言及。シュルーダーについて「彼はレイカーじゃないと思う」と、いちファンとしてかなり辛口なコメントを残した。
「あくまで私個人の意見だが、彼はレイカーじゃないと思う。チームがシュルーダーと再契約するつもりなのかは分からない。ただ個人的に、彼がチームに必要な勝者のメンタリティをもたらすとは思えないんだ。彼には今回のシリーズ(サンズとの第1ラウンド)でそれを証明するチャンスがあった。だが彼はそれに失敗した」
番組でマジックは、もしレイカーズがシュルーダーと再契約するなら「彼をサポートするし応援もする」としながらも、「ただ個人的に彼がレイカーとは思えない」という主張を繰り返した。
いくら今は球団関係者ではないとはいえ、レイカーズ史を代表するレジェンドに「君はちょっと違うね」的なことを間接的に言われるのは相当キツイはず。マジックの辛辣なコメントが影響したのかどうかは不明だが、シュルーダーは同日に自身のインスタグラムのプロフィールから「PG for LA Lakers」という一文を削除していた。
シュルーダーは、昨季のオフシーズンにダニー・グリーンと交換でOKCからレイカーズへとトレード移籍。ESPNによると、レイカーズはシーズン中にシュルーダーに4年/8400万ドルの延長契約をオファーしたらしいが、シュルーダーはそれを断ったそうだ。
なお今オフのレイカーズはシュルーダーの他にも、アレックス・カルーソやウェズリー・マシューズ、タレン・ホートン・タッカー、モントレス・ハレル(オプション)、マーキーフ・モリスらがFA。忙しい夏になる。
ソース:「AM 570 LA Sports」