残り10分の19点差からカムバック、マブスが敵地でウォリアーズに大逆転勝利
ダラス・マーベリックスにとって、新たなラインアップの可能性を見出すような貴重な1戦となった。
現地2月27日、マブスは敵地チェイス・センターでゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦。最大21点差をひっくり返す大逆転劇を演じ、107-101でウェスト2位のウォリアーズを下した。
カムバックの起爆剤となったのは、エースのルカ・ドンチッチではなく、新加入のスペンサー・ディンウィディを中心としたセカンドユニットだ。
試合は第4Q残り10分を切ったところでウォリーアズが19点リード。絶望的な状況に立たされていたマブスだが、そこからダービス・ベルタンスとドリアン・フィニー・スミスを4番5番に置くスーパースモール・ラインアップで奇跡的な巻き返しを展開する。
▼ゲームチャート
マブスは、第4Q残り9分50秒から6分30秒にかけてウォリアーズを無得点に抑えつつ16連続得点を獲得。ピリオド中盤でエースのドンチッチがフロアに戻る頃には、19点ビハインドから一気に4点差にまで迫った。
その後も好守備を展開して勢いを維持し続けたマブスは、残り3分20秒でついに逆転すると、最後はフランチャイズスターのドンチッチがテイクオーバー。
終盤でのドンチッチは、スクリーンでステフィン・カリーをスイッチさせてミスマッチを繰り返し攻めながら、自身の得点やアシストからクラッチプレイを連発。ファウルゲームに持ち込まれたラスト30秒間では、6本中5本のフリースローを沈めてマブスのリードを守り切った。
ウェスト5位シードの維持に成功したマブス(36勝25敗)は、ドンチッチがゲーム最多の34得点、11リバウンドのダブルダブルをマーク。第4Qの逆転劇を牽引したディンウィディーは、14本中10本のフィールドゴール成功から移籍後最多となる24得点で勝利に大貢献した。
終盤でドワイト・パウエルとマキシ・クレバーをベンチに下げ、フィニー・スミスがセンターのスーパースモール布陣を起用したジェイソン・キッドHCの大胆な采配も見事。得点力の高いビッグマンがいないウォリアーズ相手だからこそ通用した戦略かもしれないが、今後のマブスラインアップの可能性が広がったのは間違いない。
一方でドレイモンド・グリーンとクレイ・トンプソンが欠場していたウォリアーズは、ステフィン・カリーが27得点/10アシストをマーク。試合の大部分で主導権を握りながらも、第4Qにオフェンスが大失速してしまい、残り時間10分から1分30秒にかけて1本もフィールドゴールを決めることができなかった。
ボックススコア:「NBA」