デニス・スミスJr.の決勝ジャンパーでマブスが今季初勝利
NBAでは現地20日、ダラス・マーベリックスが本拠地アメリカン・エアラインズ・センターでのホーム開幕戦でミネソタ・ティンバーウルブズと対決。第4Qを通して2ゴール差を争う大接戦の末、デニス・スミスJr.が残り時間6秒に決勝点となるロングツーを沈め、マブスが今季1勝目を手にした。
140-136でウルブズを撃破したこの日のマブスは、ルーキーのルカ・ドンチッチが4本のスリーを含む16本中8本のフィールドゴールを成功させ、チームハイの26得点で大活躍。第1Qは無得点の2ターンオーバーとスロースタートだったが、第2Qにピリオド15得点でリズムを掴み、終盤の勝負どころでもミスマッチを攻めながらクラッチショットを沈めた。
ドンチッチの26得点は、今季新人で最多得点。開幕2試合ではターンオーバーの多さが気になるところだが、もともとユーロリーグではミスの少ない選手だったので、NBAのテンポやスタイルに慣れてくれば、問題ではなくなるはずだ。
マブスはドンチッチの他、デアンドレ・ジョーダンが22得点/10リバウンド/5ブロックのダブルダブルを記録。決勝点を決めたスミス.Jrとウェスリー・マシューズがそれぞれ19得点をあげている。
敗れたマブスは、カール・アンソニー・タウンズがゲーム最多の31得点、デリック・ローズが28得点、5アシスト、5リバウンドをマーク。タウンズは特に終盤で大奮闘し、第4Qだけで17得点を獲得した。なおジミー・バトラーは休養のため試合に出場していない。
この日の試合で少し笑ってしまったのは、第4Q終盤の大事な場面でタウンズがフリースローラインに立った際に、観客席から盛大な「ジミー・バトラー」コールが巻き起こったこと。しかもそれでタウンズがフリースローをミスしたので、アリーナは大いに沸いた。
それにしても、今季はどの試合もアップテンポで高得点なゲームばかりとなっている。オフェンスリバウンドを取った際に、ショットクロックが24秒ではなく14秒にリセットされる新ルールの導入が一役買っているはずだが、それだけでは説明がつかない。
まだどのチームも2~3試合を終えたばかりなので、今後は落ち着いてくるかもしれないが、開幕5日目の時点でリーグの1試合平均得点は113.1点。110点を上回るのは1985-86シーズン以来初となる。さらにペース(1試合の平均ポゼッション数)を見てみると、リーグ平均で昨季よりも大幅に多い113.1で、これはスリーポイントラインが導入される以前の1970年代レベルの数字だ。
ボックススコア:「NBA」